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石川遼は4位に(WGC・BS招待最終日)
ピンそばのイーグルチャンスこそ逃したが、3番の連続バーディで一度は、リーダーを捕まえた。アダム・スコットに通算13アンダーで並んだが、そのあとすぐに4番でティショットを左のラフに入れてボギーを打つなど、チャンスをうまく生かし切れない。
対して「スコットは、ほぼ完璧だった。まったく隙がなかった」。一進一退を繰り返す19歳を横目に、ジワジワと突き放した。
海外で初の最終日最終組を回る石川に、雑念はほとんどなかった。「1打1打、集中出来たと思うし、普段よりは良いプレーが出来たと思う」。
それでも追いつけなかった。むしろ「どんどん離される一方でした」。
一番悔しかったというのは、18番だ。
ティショットを右に曲げ、木のそばから打った第2打は「もっと攻めていけば良かった」。グリーンに届かなかった。チャンピオンが、刻んでバーディを奪った最終ホールで寄せきれずにボギーを打った。
最後の最後に、さらに突き放されて終わった。
ホールアウト後に、スコットに言われた言葉を噛みしめた。
「リョウにとって、次につながる週になったと思う」。
休む間もなく、次週は今季メジャー最終戦の全米プロ。5打差で負けたがアメリカで、自己ベストの4位の成績を励みに、「来週も頑張ります」と、前を向いた。
そのほか、金庚泰(キムキョンテ)は通算10アンダーの6位タイ。池田勇太は75位に終わった。