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カシオワールドオープン 2010
またもやこの2人が・・・!!
2週連続優勝で、逆転賞金王を狙う池田勇太と、賞金ランキングトップの金庚泰(キムキョンテ)が5アンダーの2位で並んだ。
池田は、同じ組の後輩は東北福祉大1年の松山英樹くんが「やっぱりプロの試合で、軽く緊張しているように感じたので」と、ときおり話しかけてほぐしてやる気遣いを見せながらも、出だしから猛然と、攻めた。
インスタートの10番では、残り257ヤードを2番ユーティリティで、1.5メートルにつけてイーグルを奪うなど、67をマークした。
ほか2ボギーには、「余計なのもあって、けっしてベストではないけれど、最低限のゴルフが出来た」と、上々の滑り出しを切った。
逃げる金も、尻上がりにスコアを伸ばして後半の6番から3連続。また前半は難しい16、17番で連続バーディを奪い、「今日は風がなかったので良いスコアで回れた」と、ぬかりない。
と同時に、相変わらず慎重に、「池田さんはチャンスを必ずモノにする選手。私も頑張ります」。
そんな2人に、感心のまなざしを向けるのが、賞金ランキング2位で追う石川遼だ。
ラウンド中も、スコアボードのチェックはぬかりなく、2人の動向をうかがうにつけて、同組の手嶋多一が言った「あいつら凄いな」という言葉に反論があるわけもない。
明らかに先週の勢いのままの2人に石川も、「改めて凄いな」と羨望のまなざしをむけつつ、「2人には、4つ遅れてしまったが、大きな出遅れではない」と、1アンダーは39位タイのスタートも意に介さない。
後半のアウトスタートは3番で1メートルのバーディチャンスを逃して4番では4メートルが決まらず、5番は2メートルのパーパットを外した。
6番、7番では2メートルのチャンスが入らず、8番では3メートルを外した。
先週の反省から今週は、「すべてのパットでカップを30センチから、1メートルはオーバーさせたい」と、強気のタッチを自らに課したが、この日はスコアには反映されなかった。
「先週に比べてショットのタイミングも合ってきて、ドライバーもアイアンも、気持ち良く振れていて。ショットでいいところにつけられているだけに、残念」と、チャンスを生かせなかったことには残念がったが、「強めのタッチは出来ている」と、見通しは明るい。
「まだまだ、チャンスはあると思っています」と、2人の背中も見失ってはいない。