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つるやオープンゴルフトーナメント 2009

2位タイの横尾要

ショットの調子は、良いとは言えない。ただ、短いクラブならいま、とても自信がある。「ショートアイアンから9番、8番、7番あたりまでは非常に良いんですよ」。
だから、この日初日はあえて、その距離を残すように心がけた。

1番で、ピン右3メートルのバーディパットを沈めて気分よくスタートすると、565ヤードの6番
パー5は、「2打で届かすより、寄せられる距離を」。
あえて、104ヤード残してサンドウェッジで1メートル強。
また8番は9アイアン、9番は8アイアンでそれぞれ左2メートル。

確実にチャンスを作り、好スタートを切った。

このオフは、刺激を受けっぱなしだった。
親交がある読売ジャイアンツの原辰徳監督が指揮を執ったワールドベースボールクラシック。
韓国との決勝戦は、合宿中のグアムでライブ中継に熱狂した。

日本中を感動の渦に巻き込んだ侍ジャパンの戦いぶりに、胸を熱くしたものだ。
そして4月はマスターズだ。
日大同期の活躍に、「スポーツでも、日本をこんなに元気にできるんだ」と、改めて実感させられた。

「でも僕は、とてもそういう選手にはなれないけれど」。
わざと自嘲気味に笑ったが、今年プロ15年目。
自分なりに、ずっと第一線で頑張っているという自負もある。
「でも、晋呉は本当に努力しているから。俺ももっともっと、頑張らないと……!!」。

片山に追いつくのは容易ではないのは承知だが、地道に結果を重ねていく。

マスターズの翌週に行われた先週の開幕戦「東建ホームメイトカップ」は4年連続の予選落ち。
強風が吹き荒れた初日に78を打ち出遅れた。
「まだ“3日目”をラウンドしていないから。そのためにもとりあえず、明日2日目を慎重に、だね」。
たすきを締め直した。



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