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石川遼は、予選落ちにも…(ノーザントラストオープン2日目)

17歳の初挑戦が終わった。前日の2オーバーからの巻き返しを狙ったが、高校生プロに世界最高峰の壁が容赦なく、立ちはだかった。

パットが決まらない。
出だしの10番で、2メートルのバーディパットを外した。16番では3メートルのパーパットが決められず、5番は1メートルを外して、「もっとパットを練習しないとダメです」反省が口をつく。

6番、7番の連続バーディで、ようやくガッツポーズを披露したが、反撃もそれまで。この日はイーブンパーも、トータル2オーバー。予選通過には、3打足りなかった。

「ドライバーから、すべてにおいて足りない。4日間プレー出来ずに残念。凄く悔しい…」。
しかし、すぐに笑顔でこう言った。
「でも、学ぶべきところはたくさんあって、2日間でもプレーできて幸せ。経験をプラスにしたい」。

折しも、日本では東京有明でジャパンゴルフフェアを開催。
トークショーに参加した中嶋常幸が、石川をねぎらった。
「17歳だよ、落ち込む必要なんか全然ないよ。アメリカだよ。あのセッティングだよ。2日目のパープレーは立派なもん。その中で、きっとスコアよりも、良い手応えがあったはず」。

かく言う中嶋は、今年も4月のマスターズでテレビ解説をつとめる。
「大切なのは、遼くんが今回の経験をオーガスタでどう生かしてくるか…。今年のマスターズは、いつも以上に楽しみだ」。
世界の舞台で百戦錬磨のベテランが、海の向こうからエールを送った。

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