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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2009

スメイル、近藤、久保谷が揃って全英切符

スメイルとこの日の健闘をたたえ合った久保谷(右)だったが…
最終組のひとつ前で回った3人が、最終ホールで揃ってバーディを決めて、土壇場の全英切符を獲得した。ニュージーランドのデービッド・スメイルと久保谷健一、そして近藤共弘が今大会上位4人の資格で、チャンピオンの石川遼に次ぐ出場権を手に入れた。

通算10アンダーは単独2位で、自身5度目の出場権を手に入れたスメイルは「とってもハッピー! 今度こそ良い結果を残したい。トップ10には入りたい」。
先の全米オープンは予選落ちと、不本意な結果に終わっているだけに、なおさら気合いが入っている。

また同組の久保谷健一も、自身7年ぶり2度目の権利を手にしたがこちらは少々浮かない顔だ。
ラウンド中も、しきりに腰をかばうしぐさをしていた。
最終18番でバーディパットを決めても、カップから自分のボールが拾えずキャディに任せた。
5月の三菱ダイヤモンドカップで再発した持病の腰痛は、ホールアウトするなり思わずグリーンサイドに正座姿で座り込んでしまったほどひどい状況で、「完治したらぜひ出たい。でも、期待を裏切るようなことはしたくないし…」と、出発までに治療と逡巡が続きそうだ。

「あとはやる気満タンの人に任せます」と言い残してインタビュールームを出ていった久保谷と、入れ違いに入ってきた男は「やる気満タンの近藤です!」。

近藤共弘にとって、まさに大きな1打だった。迎えた最終18番は、通算8アンダーの3位タイに4人が並ぶ大混戦。全英オープンの出場権が得られる上位4人に食い込むためにも、絶対に決めておきたいバーディパット。
それでも、あまり状況が分かっていない近藤は、「とりあえず入れる!」。

左奧からの2メートルに、気持ちがこもった。
「イギリスに行きたい」その一心で、「最後まで諦めないでやったら思いが通じた」と、ガッツポーズを握った。

初出場は、カーヌスティで行われた2007年大会だった。やはり、この日本予選・最終戦にあたる「〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック」で同ランク1位の資格で参戦。

1打足りずに予選落ちを喫したが、得るものは大きかった。
「凄い良い経験が出来た。ぜひ、もう一度行って自分の力を試したい」。
その思いから、昨年、今年と2年連続でアジア予選に挑戦。

シンガポールでまさに熱い戦いを繰り広げたが、これまた2年連続でプレーオフに敗れ、権利が得られなかった。

それだけに、賭ける思いは人一倍。
「今年は、ただ出たという記念ではなく、プレッシャーの中で自分の力を発揮したい。僕は耐えるコースが好きだし、前回とは違って、今はそれが余計に出来そうな気がしています」。
自信を持って、旅立つ。

  • ひどい腰痛に耐えかねて、ホールアウト後は思わずグリーンサイドで正座
  • 全英オープンの選手証を受け取る表彰式の寄贈式でも、椅子に座っていることさえつらい状況だが…
  • 近藤は「やる気満タンです!」と気合い十分だ!

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