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全英オープン3日目 宮瀬博文が4度目の正直で初の予選通過

初出場の1997年から14年。宮瀬博文が大会3日目の朝に、4度目の正直で悲願の全英オープン初の予選通過を果たした。

昨日は午前組のスタートだったが、2日間トータルで2オーバーは、予選通過の赤信号が灯っていた。
宮瀬自身もそう思っていた一人。昨日はサバサバした口調で話しながらも、「駄目でした。調子は良かったんだけどな。」と悔しさをにじませた。

その日の内に、航空券の時間変更の手続きを済ませた。
早々に日本に戻る予定で、新しい搭乗時刻は17日(土)のエジンバラ空港を午前9時20分発。
「すでに荷造りは終えていた」。

しかし、事態は一変。競技が中断するほどの強風に、午後スタートの選手が軒並みスコアを崩す展開に。
通過圏外にいた宮瀬の順位も次第に上がって行き、予選通過ラインの70位タイ以上が視野に入って来た。

「夜に食事をしている時は73位まで上がって来てて。」
会場から4キロ離れた所に借りた家で休んでいたが、すぐさま航空券の変更をしなおして、第2ラウンドの残り競技が再開される今日の朝を迎えた。

「今日の朝の天候次第では予選落ちも」と脳裏をかすめたが、強く吹く風は今日の朝もおさまる事はなく、予選カットラインは2オーバーの70位タイまで降りてきた。

「ギリギリでしたね。」と笑うが、やはりこのセントアンドリュースでまだ2日間プレーできることが嬉しくてしょうがない。一度キレた気持ちをもう一度立て直すのはそう難しくはなかった。

今日は1オーバーでのラウンドだが、「成績は別にしてゴルフの内容は良かったから」と笑顔を絶やさなかった。

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