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五十嵐雄二が世界に挑戦

初挑戦の大舞台は、初Vをアシストしてくれた幼なじみの榎本さん(左)とともに、堂々と歩きたい…!!
6月のUBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズで、40歳にしてツアー初優勝をあげた五十嵐が今週、米オハイオ州アクロンで行われるWGC「ブリヂストンインビテーショナル」に出場する。
同選手権のV特典として権利を獲得したものだが開幕を目前に、本人にも周囲にも不安な材料がひとつある。

プロ転向から17年というもの、出場権を得るのもやっとだった“QT組”が、いきなり5年シードのタイトル奪取で、周囲の度肝を抜いたのもつかの間だった。

そのあと、日本ツアーは4試合ですべて予選落ちが続いてる。

渡米直前の先週のサン・クロレラ クラシックも、2打足りずに決勝ラウンドに進めず、苦笑いで打ち明けた。

「うちの次男が、オヤジ大丈夫かよ、って…」。

心配するのも無理はない。海外メジャーはおろか、米ツアーすら初めての経験。
しかも、国内で奮わないままの参戦では「優勝して気が抜けてんじゃないの?」と息子に突っ込まれても、反論出来ない。

「やばいよね。そろそろまたいいところ見せないとね」。

幸い、そんな中でもショットの調子は徐々に上向きで、「これなら」と思える状態まで回復してきた。
今回の渡米には妻の美代子さんといつも手厳しい次男の輝くん、そして、初Vをアシストしてくれた幼なじみの榎本睦さんを連れていく。一度は“引退宣言”した大親友を、大舞台で再びキャディに起用して挑む。

「2人で世界の一流どころを見られるのを楽しみにしてるんです。やるだけはやって、必ず何かを掴んで帰ってきたい」。
不安はひとまず振り払い、かわりに期待を胸にいっぱい詰め込んで旅立った。

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