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日本プロゴルフ選手権 日清カップヌードル杯 2010

深堀圭一郎がシード権の確保に大きく躍進

自身2度目の会長職に復帰した今季は、本業では2010年度のシード権の確保という大事なノルマも抱えている。

昨年の今頃は、「体もボロボロだったし、心も痛かった」。
かねてより痛みに苦しんできた左足の足底筋膜炎は、だましだましでゴルフを続けてきたが、いよいよ9月に限界を越えて、フジサンケイクラシックの初日に途中棄権。
そのまま、シーズン最後まで戦線離脱。

苦しかった昨年1年を振り返るにつけて、今週はこのプロ日本一決定戦で4日間とも一度もオーバーパーを叩かず、安定したスコアをマークして、通算2アンダーは6位タイという結果には「厳しい環境の中で、やれるようになったのがまず良かった」と、相変わらず女性ファンを惹きつけてやまない端正な顔立ちに、確かな手応えをみなぎらせた。

もっとも足の痛みは完治したとは言えず、その点にはまだ、「やっぱり恐怖心がある」。
それでも今週は、初日と2日目に石川遼と、また3日目には池田勇太という若き2人のヒーローとのラウンドに、力をもらった。
「自分も元気を出してやれる、と感じられた。1打1打、克服していける」と、前向きだ。
今週は、会場入りしてすぐに、地元長崎には「深堀神社」があると聞き、「何か縁を感じてお参りに行ってきた」。
その御利益はさっそくあった。

特別保障制度の適用を受けて復帰した今季は、昨年9月までに稼いだ593万9571円と、今季出場可能な10試合の獲得賞金を合わせた金額が、昨年のシード権のボーダーラインとなった73位(横田真一)の賞金1175万7208円に到達できて、ようやく2010年度のシード権の確保が決まる。

今季4試合目の今回は獲得賞金476万1637円を上乗せて、残るはあと11万8304円。
「この“ちょい残し”が僕らしいでしょ?」とおどけてみせる表情に、復活の兆しが確かに滲んだ。

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