記事

中日クラウンズ 2011

連覇を狙う石川遼は

昨年覇者には描いていたとおりの展開だ。「今日は、自分の力で順位を動かしていきたい。10位前後に上がりたいという気持ちでやった」。
他の選手の結果次第ではなく、必ず自らの足でスコアボードを駆け上がってみせる。
「それが今日のテーマでした。ここまでは、イメージどおりのゴルフが出来ています」。前日の24位から、12位まで這い上がって最終日を迎える。

前日に苦しんだバンカーショットもこの日は良いリカバリーを見せて、「ドライバーも、毎日さらに前進出来ている。今週、一番飛んでいたかな」と、明るい材料も揃った。

ただひとつ残念だったのはパッティングか。
15番パー5は、奧のバンカーにこぼれた第3打を1メートル弱に寄せた。
「あれは決めたかった」と悔しがったが、それでも「今日の3アンダーは、これ以上望めないスコア」と、納得のラウンドだった。

首位のブレンダン・ジョーンズとは6打差。
依然として大きなリードではあるが、「このコースは何が起きるか分からない」と諦めないのも当然だ。

最終日に世界記録の「58」を出した昨年も、6打差の大逆転Vだった。
今年は連覇にむけて「首の皮1枚つながったか、つながってないかギリギリのところ。明日始まってみないと分からないけど、まだ18ホールありますから」。奇跡の再現をほのめかせた。

関連記事