記事
東建ホームメイトカップ 2017
亀代順哉は折れても頑張るプロ1年生!
アクシデントは先週のチャレンジトーナメントの開幕戦「Novil cup」の2日目。7番のティショットで、自慢の豪打を振り抜いた瞬間だった。
「フィニッシュが取れないくらいの激しい痛みを感じた」。
苦痛に耐えてどうにか回りきったが「4割、5割の力しか振れない、ゴルフにならない」。
そう訴えながらも最終日の7番で、イーグル奪取はさすがだが、終わって翌日に病院に駆け込んだら、みごとに右肋骨が折れていた。
全治1ヶ月。もちろん安静にこしたことはないが、「無理しても、3ヶ月もあれば治るだろうと」。
その言葉を真に受けて、無理をして、今季の国内開幕戦に強行エントリーしたには訳がある。大阪学院大の最終学年を迎えた昨季、プロ転向を決めたはいいが、出場優先順位を決めるQTで、サード落ち。
今年初めのアジアンツアーのQスクールで3位に入り、どうにか稼ぎ場は確保したものの、日本ツアーは今年限られたチャンスしかなくなった。
そのひとつが昨年の大会で6位タイにつけて、ベストアマを獲得して翌年の出場権を得ていたこの国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」であり、痛みをこらえてなんとしても出たい理由もそこにある。
思い切りクラブを振れば、当然痛い。自慢の飛距離も「今は20ヤードは落ちている」と、たとえ不本意でも「やれることはあるはずだから。出るからには上位で」と、意気込む。
「今できることを精一杯やって、良い方に転んだらいい」。
出足で躓いても、ただでは起きない。