記事

社団法人日本ゴルフツアー機構 会長 小泉直より新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
皆様には平素より、私たち日本ゴルフツアー機構ならびに弊機構が主催、主管いたしますジャパンゴルフツアーに格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

昨シーズンを振り返りますと、開幕戦の「東建ホームメイトカップ」では2年連続、また第2戦目の「つるやオープン」でもプレーオフの試合展開となり、非常にエキサイティングな試合で幕開けしました。続く「中日クラウンズ」の最終日に、石川遼選手が世界最小ストロークとなる“58”という驚異的なスコアを叩きだしたことは、世界的なニュースとなり、ギネス・ワールド・レコーズにも認定されました。6月、私どもが主催いたします「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」では、2009年まで選手会の会長を務めました宮本勝昌選手が2008年開幕戦以来の優勝を果たしました。10月に開催されたキヤノンオープンでは、横田真一選手が実に13年ぶり、344試合ぶりの復活優勝をし、多くの選手やゴルフファンに夢と希望を与えてくれました。最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」では、藤田寛之選手がシーズン2勝目を飾り、2010年の締めくくりに相応しい優勝者で幕を閉じました。
2010年度の賞金王争いは、金庚泰選手、石川遼選手、池田勇太選手の3選手による三つ巴の戦いとなり、最終戦まで縺れる熾烈な争いが繰り広げられましたが、優勝3回、トップ10フィニッシュが15回、予選落ち無しという抜群の安定感を誇った金庚泰選手が、韓国人選手初となる栄冠を手にしました。

ギャラリー数や視聴率におきましても、昨年に引き続き高い数字を残すことが出来ましたが、一方で、反社会的な行動によりツアーメンバーが逮捕されるという事件が発生し、課題が突きつけられた1年でもありました。この点につきましては、今後も永続的な啓発活動を続け、再発防止につとめて参る所存です。

今年度は25試合のツアートーナメントと10試合のチャレンジトーナメント(2010年度末時点)を開催いたします。ツアートーナメントにおきましては、「とおとうみ浜松オープン」が新規トーナメントとして開催されます。先行きが見えない昨今の世界的な経済不況の中、昨年とほぼ同数のトーナメントを開催できますのも、主催者、特別協賛者をはじめとした関係各位、マスコミ各位、大会を支えていただいているボランティアの方々、そして全国のゴルフファンの皆様のご理解とご支援の賜物と心より御礼申し上げます。

さて、私たち日本ゴルフツアー機構は、今年度も更なるゴルフ界の発展と社会貢献に邁進すると同時に、様々な改革に取り組みます。特に、世界6大ツアーで構成される『インターナショナル・フェデレーション』の一員として、世界の各ツアーとの積極的な交流を深めて参ります。今や世界のゴルフツアーは『ワンワールドの時代』であると考えております。特に近年のアジアにおけるゴルフの発展は目覚ましく、数年前まで欧米一辺倒だったゴルフの軸足がアジアに移りつつあります。日本国内でのゴルフツアーの充実を図ることはもちろんですが、各国との連携によりトーナメントの共同開催や新しいトーナメントの開催も目指します。

近年、企業の社会的責任も非常に重要になってきております。一昨年より取り組みを始めたアンチ・ドーピング活動やエコ活動等を引き続き推進するとともに、警視庁や国税庁などからの協力を仰ぎ、ツアープレーヤーが適切な社会生活を送るにあたっての教育、指導もおこなって参ります。

最後になりましたが、役職員一同、ツアーメンバー共々、トーナメントの活性化に取り組んで参りますので、皆様方の温かいご声援を頂戴できれば幸いに存じます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

社団法人日本ゴルフツアー機構
会 長   小泉 直

関連記事