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日本プロゴルフ選手権大会 2000

「優勝カップを受け取ったとき、刻印された歴代優勝者の名前が目に飛び込んできました」佐藤信人

「めちゃめちゃ嬉しいです。もう嬉しいのひとことです。他に何も言うことはないくらい。
今日は朝からずっと緊張しぱなしで、スタート前の昼食(この日、12時59分スタート)も、のどを通りませんでした。コーチの井上(透)君やキャディさん、そのほかたくさんの人が励ましてくれたから、ここまでやれたのだと思います。

入籍した(4月7日)ばかりの妻(裕子さん)は、(米ネバタ州立)大学のときからのつきあい(8年間)で、彼女もずっと、僕を陰で支えてきてくれた人のひとり。彼女はゴルフのことはまったくわからないけれど、それでもいつも『見てるとこっちのほうがドキドキする』とか言ってるので、今日は本当に喜んでくれていると思う。

表彰式でカップを受け取ったとき、歴代優勝者の名前が目に飛び込んできて、こんな名選手の方々の名前の横に、僕の名前が並ぶなんて、ほんとうに夢のようだと思いました。なんだかまだ信じられない、実感がわかないです。

今日はとにかく自分で決めた課題だけを最後までやろうと思いました。課題とは、コーチの井上君と決めてやってきたスイングの課題…『動かしやすいグリップで振ろう』ということだけ考えていました。

過去2回勝った(97年JCBクラシック仙台、98年ブリヂストンオープン)ときは、パットに助けられて勝ちました。でも、今回は3日間ショットが非常に安定していたし、1 回目、2回目の(優勝の)ときとは、違う内容で勝てたと思う。この勝利は、これからの自分にとって、本当に大きな自信になると思います。

コーチの井上君に見てもらうようになったのは昨年の1月からですが、なかなか結果が出なくて、昨年1年間は悔しい思いもしました。でもどこかで『今、自分はスイング改造中なんだからしょうがない』という甘えもあったと思う。

それで、今年のオフは、スイング改造のことも常に頭におきつつ、スコア=結果も出す、ということをテーマにした合宿を開いたりして、それが今回につながったかな、と思います。
入籍(4月7日)後のつるやオープンからずっとトップ10入りして、“入籍効果”ってよくいわれるけど、それは単なる偶然です。でも・・・確かに昨年は稼ぎが悪くて(賞金ランク 46位、 2308万3803円)、結婚してマンションを買ったり、いろいろとお金がかかって、『がんばらないと』という気持ちも、どこかにありましたね(笑)。

これからは、また、ひとつでも多く勝てるように、頑張っていきたい。もっともっと努力して、強い選手になりたいと思っています。応援してくださったみなさん、今日は本当にありがとうございました」

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