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ハリントン大会史上16人目の連覇達成!!

クラレット・ジャグにキッス
歴史と伝統の第137回「OPEN CHAMPIONSHIP」ロイヤル・バークデールを制したのは昨年の覇者パドレイク・ハリントン。全英オープン史上16人目となる大会連覇を成し遂げた。

大会最終日は、一時スコールのような雨が一瞬降ったものの、晴天ベースの今日も強風が吹き荒れた。若干だが昨日より風の勢いは治まったようにも感じるが依然として海風が会場内を暴れた。

上位選手が最終日も続々とスコアを落としていく中、3日目終わって2位に2打差をつけたグレッグ・ノーマンも出だしの1番から3連続ボギーでスコアを落としていく。前半の9ホールは4つのボギーのみでバーディが取れない。昨日までの3日間前半で最低1つは強風の中バーディを決めていたものの最終日は別だった。折り返しの10番Par4では、今日5つ目のボギーをたたきその時点で昨年優勝者のパドレイク・ハリントンと7オーバーでトップに並ばれた。

ここからはハリントンのオン・ステージが始まる。13番Par4。5番アイアンで打ったセカンドショットをピンハイ4mにつけ、それを沈めて今日初めてのバーディ。続く15番Par5では、グリーン左のエッヂに2打目を運びそこからパターで1.5mに寄せバーディ。この時点で12番、13番と連続ボギーで9オーバーとなったノーマンに4打差をつけた。一方、前日トップのノーマンに6打差をつけられ5組前でプレーするイアン・ポールターが最終日強風の中1アンダーのトータル7オーバーで先にホールアウト。ハリントンは残り3ホールを1オーバーで乗り切ることができれば優勝。今大会難度が一番高い16番をなんとかパーで凌ぐ。

そして迎えた17番Par5。この大会のために改造され距離も長くなったホール。ティショットを5ウッド、そしてセカンドでも5ウッドを使って打ったボールは強いフォローの風にも乗ってピン1mに2オン成功。これをきっちり沈めイーグル。ギャラリーからは大歓声とギャラリースタンドを足でたたいて地響きが起こった。この時点で3オーバー。2位のポールターには5打差をつけ最終ホールも無難にパー。この瞬間全英オープン史上16人目の大会連覇を達成した。

昨年大会ではタイガー・ウッズの全英オープン3連覇を阻止したハリントン。今年はタイガーが不在の大会でハリントンが連覇を手に入れた。

来年、全英オープンが開催されるターンベリーでタイガーが成し得なかった3連覇にハリントンが挑戦する。大会3連覇はロイヤル・バークデールで開催された1954年に優勝したピーター・トムソンがその後56年まで優勝して達成している。来年大会でハリントンがその快挙を成し遂げれば、実に53年ぶりの大会3連覇となる。ちなみに、全英オープンで3連覇以上を達成した選手は4人しかいない。また全英オープンの最長連覇記録はトム・モリスジュニアの4連覇(68年、69年、70年、72年※71年は開催されていない)ただ一人のみ。

果たして来年、今度はタイガーがハリントンの3連覇を阻止するのか。はたまた、53年ぶりの大会3連覇をハリントンが達成するのか。

来年ターンベリーでの熱き戦いが全世界の注目の的となる。
  • クラレット・ジャグを受け取るハリントン
  • 嬉しさいっぱいのピース
  • 子供のために勝ち取った
  • 家族も連覇をたたえる

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