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<特集>2009年の“新戦力”紹介!!
2009年ジャパンゴルフツアーはいよいよ開幕を間近に控え、新シーズンを心待ちにしているフレッシュな“新戦力”たち。
その中から、虎視眈々とツアー初優勝を狙うこの4人にスポットを当てた。
まずはこの人。昨年、出場10試合で賞金ランク52位に食い込みプロ2年目にして初シード入りを果たした池田勇太は、いまの時代には珍しく、2タックのダボダボパンツを着こなす異色の新人だ。
ジャンボ尾崎に心酔する23歳は、昨年のコカ・コーラ東海クラシックで武藤俊憲と最後まで激闘を繰り広げて自己最高の2位につけ、その足がかりとした。
折しも、主戦場にしていたチャレンジトーナメントでの賞金ランク1位を目指していた矢先の快挙に、目標をすぐさまチェンジ。後半戦からレギュラーツアー1本に絞り、吉と出た。
「何でも1番にならなきゃしょうがない」という池田。
豪快なゴルフとともに、威勢の良いその言動にも注目を集めそうだ。
昨シーズンのオープン週は、谷口徹からラウンドに誘われた。そしてこのオフは、芹澤信雄率いる“芹澤軍団”や、片山晋呉からも「合宿に来ないか」との声がかかった。あまたのお誘いも、それだけ注目されているという証だ。昨年の賞金ランク51位で今季初シードを獲得したプロ5年目の上井邦浩。
顕著な成績としては、5月の三菱ダイヤモンドカップ9位、コカ・コーラ東海クラシックの4位などがあるが、なんといってもハイライトはやっぱり10月の日本オープンだ。
超・難コースで片山相手に最終日最終組で戦って5位につけた。「とにかく、がむしゃらにやった」という賞金王との優勝争いは、結果以上の自信をもたらしたものだ。
このオフには待望の第一子が誕生。元気な男の子は翔太(しょうた)くんと名付け、プライベートもますます充実した26歳の今季の活躍が楽しみだ。
まさに自身の最終戦で、滑り込んだのがプロ4年目の大型ルーキー津曲泰弦。運命を分けたのは、昨年11月のカシオワールドオープンだった。
最終日最終ホールのバーディが効いた。ホールアウトした時点では、賞金シードのボーダーラインの73位(出場義務競技数不足者を除く)に及ばなかったが本人も、顔面蒼白で行方を見守っていた順位ボードはプレーが進むに連れて、徐々に上昇。
次点との差はわずか7万9768円という僅差で圏内に食い込んで、初シード入りを果たした。
同時に身長187センチの身長を生かした長打もアピール。平均296.08ヤードを記録して、手にしたドライビング王の称号は、何よりの名刺代わりに違いないが本人は、正確なアイアンショットや小技など「繊細な部分もあるから見て欲しい!!」。見どころ満載の22歳だ。
このオフは、武藤俊憲と定期的に合宿を張り、トレーニングとスイング調整に励む。4年前のミズノオープンで、まだ学生だった津曲がキャディを担当して以来、懇意にしているツアー2勝の先輩の背中を追いかけ「今年は初シード入りはもちろん、ツアー初優勝を狙う」と、張り切っている。
そして最後はチャレンジの星。松村道央だ。2007年のチャレンジトーナメントで賞金ランク1位に輝き、フル参戦を果たした昨シーズンは、6度のトップ10入りで賞金ランクは28位。余裕の初シード入りを果たしたばかりか、初のメジャー舞台も踏んだ。
ミズノオープンよみうりクラシックで自己最高の3位につけて、全英オープンに挑戦。
予選通過はならなかったがリンクスコースでの戦いが、本人の身上でもあった「諦めないゴルフ」の大切さを改めて教えてくれたという。
このオフは、フィリピンでの合宿。アジアンツアーへの挑戦など活躍の場を広げて開幕に備える。
「今年は、常に優勝を意識して動きたい」という松村。
あまり口数が多くない分、かえって芯の強さを伺わせる25歳は、ブレないゴルフで着実に道を切り拓く!!
“新戦力”たちも待ちわびる。2009年ジャパンゴルフツアーは4月16日より、三重県の東建多度カントリークラブ・名古屋で開幕する東建ホームメイトカップからスタートです!