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横尾要も宮崎入り

「ほら、あそこ! ちっさいから良く見えないけど、反対側でシンゴが何か一生懸命やってるのは分るんだよ」と嬉しそうに指指した横尾。
練習場奥で、片山晋呉がオフ合宿に励むちょうどといめんで、同級生も打ち込みに汗を流していた。
日大同期の横尾要だ。

賞金王同様、ここで毎年開催されているダンロップフェニックストーナメントの2002年大会のチャンピオンという縁もあり、横尾も例年ここ宮崎のフェニックスカントリークラブでのオフ調整を慣例にしている。

やはり1月31日(土)を初日に、2月13日までキャンプを張る予定という。

詳しいスケジュールは「行き当たりばったり」とまだ未定だが、ゴルフアカデミーでの打ち込みを中心に、親交のある原辰徳・監督率いる巨人軍の宮崎キャンプを見学させてもらう計画もあるという。

「その合間にシンゴのところにも顔を出そうかな」と、横尾。
大学時代はもうひとり、宮本勝昌を加え“日大3強”と呼ばれたものだが、片山は昨年、2年ぶり5度目の賞金王に輝いたばかりか、ツアー通算25勝。永久シード入りを果たすなど、2人を大きくリードして、今やゴルフ界の頂点に立つ。

「僕はといえば、最近うだつが上がらないから。このオフにシンゴにも教えてもらってね(笑)。そろそろ勝ちたい」。
2006年以来のツアー通算6勝を視野に、開幕までの3ヶ月を充実させる。

そんな話をしている間にラウンドの時間が迫り、練習場を離れる前に横尾が照れくさそうにポツリと言った。
「シンゴに、誕生日おめでとうって伝えておいて」。
今でもいちばんのライバルであると同時に、無二の親友。
友人の大事な記念日を忘れてはいなかった。

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