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VanaH杯KBCオーガスタ 2009

矢野東が「今週は任せてください」

昨年、賞金ランク2位の矢野東が好スタートを切った。首位と3打差の5アンダーは7位タイに、「フェアウェーもグリーンもほとんど外していないし、パットも入った。すべてが噛み合って、全体的に良いバランスでプレーが出来た」と、笑顔も充実感で満ちあふれた。

先のサン・クロレラ クラシックで7位に入り、今季初のトップ10入り。その時点で、世界ランクは100位台に乗せて、全米プロから招待状が届くかもとひそかに期待していたが、願いは叶わなかった。
「けっこう、悔しかった」。
その思いを払拭するために、3週間のオフはトレーニングとスイング調整に専念。
8月7日に滋賀県の日野ゴルフ倶楽部で行われた京滋オープンで64をマークして“今季初V”を飾るなど、「アメリカには行けなかった分、日本でやれて良かった」と、充実の夏休みを経て再びシーズンイン。

ここにきて、ゴルフもますます上り調子で、「手応えがあるのが凄く嬉しい」と、笑みもいっそう深くなる。

今年、目標にしているのが昨年は、初の賞金王獲りを視野に見送った米ツアーへの挑戦だ。
賞金ランキングによっては、ファイナルQスクールから受験できるが、現在20位の矢野には今のところはまだ微妙だ。
しかし、たとえ最終ステージから出場できなくとも、「二次予選から受ける。今年は最初からそのつもりだった」と、下から這い上がっていく覚悟だ。

大きな目標が胸にあるからには、ここらでそろそろ結果が欲しい。
「本当に、そうでないとファンの皆さんにも忘れられちゃいますからね」とおどけつつ、「今週は任せてください。楽しみにしていてください!」とアピールした。

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