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7位タイの米山剛
7位タイの米山剛
普段めったに心情を吐露しない米山が、顔を真っ赤にしてホールアウトしてきた。「…いや、自分では顔に出してるつもりないんですけど…(苦笑)やっぱダメですね。強烈、アタマ来てますから」。おさえきれない怒りを吐き出した。
そのとき、3位タイで迎えた17番。2オンに成功してピンまで10メートルにつけたものの、イーグルチャンスを3パットしてパーに終わった。続く最終18番では、8アイアンで打った残り180ヤードの第2打をピンの根元に落としたものの、高速グリーンに跳ね返されて、球はグリーン奥。ピンまで距離のない下り傾斜の難しいアプローチを3 メートルに寄せたが、これを外してボギーフィニッシュ。結局、7位タイに沈んだ。
「もうっ!! 目も当てられない終わり方。ほんっとに自分に腹が立って…」。懸命に、いつもの穏やかな笑顔で話そうとつとめるのだが、なかなかおさまる様子がなかった。
「最後はもったいないことしちゃったけれど…。でも、2004年の開幕としては上々でしょう。悔しいけれど、この気持ちをこれからオフのトレーニングにぶつけて、また次、…ですね」。次回、3週後の開幕第2戦『つるやオープン』での雪辱を誓っていた。