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阿部裕樹(あべ・ひろき)、小平 智(こだいら・さとし)の2人がプロ宣言
阿部は今年の日本アマチュアゴルフ選手権のチャンピオン。小さいころから「プロになりたかったが、大学に入ってからは無理だろうなと思っていた。今年になってからうまくいって、QTではちょっと上にいけたらいいな、と思っていた」という。
念願がかなったわけだ。通算14アンダーでQTランク16位。来年前半のツアー出場優先権を手にした。自分より年齢は下の石川遼や薗田峻輔の活躍に「あせりはない。自分にはそんなに戦える実力があるとは思えない」と謙虚だ。目標とする選手は「S・K・ホや藤田寛之」で、飛距離があるほうではない彼にとってはお手本のような選手ということらしい。「ステディなゴルフをする。大怪我をしない。コツコツとやっていく」感じを目指す。
来シーズンは「そんなに経験がなく、未熟なので、一つ一つプロの技を身につける。優勝というイメージはつかめない。一つ一つ予選を通って、上位に名前が載ればいい」と一歩一歩進んでいくつもりだ。
阿部の1年後輩の小平 智は通算7アンダーでQTランク42位だった。日大は今年3月に中退しており、ファーストからQTに挑んだ。8月にはチャレンジトーナメントに並み居るプロを抑えて優勝し、一躍注目を浴びた。
大学を途中でやめてまでプロを目指したのには、大学は違うが同い年の薗田峻輔の活躍が大きい。ジュニアのころから知っており、いつも連絡を取り合っているほど仲がいい。QTを受ける際にも「がんばれ」とエールを受けた。
薗田がツアーで優勝し、活躍をしている姿を見て、小平も「ツアーに出たい」と決断した。
ランクは42位と、出場できる試合は限られるかもしれないが、薗田と同じ舞台に立てるのはうれしいはずだ。「負けないようにしたい」と目を輝かせる。
2011年のツアーにまた新しい旋風が吹き込まれる。