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久光製薬KBCオーガスタ 1999

通算5アンダー、ジャンボと6位タイで並ぶ深堀圭一郎

 5番、400ヤードのロングホール。残り248ヤード+アゲンスト風の第2打を、スプーンであわやカップイン。約40センチにつけてイーグル。逆風にも負けない深堀圭一郎の原動力は、「某菓子メーカーの栄養剤」(深堀)。
 新潟オープン終了時。「ゴルフには、体力、休養、栄養が必要」と考え、食事の面からも見なおすことを決めた。栄養学の先生について本格的に栄養摂取量のチェックだ。
 すると、「夏は特に汗をかいて不足する。ビタミンも何もかも、スポーツ選手として摂るべき量の半分も足りないといわれた」という。
 それから、プロテインやゼリー状の栄養剤のほかに、1日の食事計画表をもらい、野菜や納豆、牛乳など、これまでより積極的に栄養補給につとめた。
 さらに、3週間の夏休みの最初の2週間を国内で自転車、マラソン、スクワット、水泳などのトレーニングにあて、最後の1週間は親友の丸山茂樹とともにカナダでラウンド&トレーニング合宿。おかげで、スタミナもつき、体重もこれまでより3キロほど増えて67キロ。「下半身もしっかりしてきました」と成果をあげている。
 今年31歳。年々、1日にたまった疲れも取れにくくなってきた。連戦しながらのトレーニングは過酷だが、息の太く長い選手になるためには、いまが正念場だ。
 「いままでのままじゃ、35歳くらいでガタってきちゃうと思った。(尾崎)直道さんみたいに、40歳になっても一線で活躍したい。そのためには日々のこころがけが必要です」。
 丹精な顔が、引き締まった。

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