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VanaH杯KBCオーガスタ 2009

宮瀬博文が4位タイに浮上

9番で絶好のイーグルチャンスを外して思わず苦笑…!!
本人も自覚しているように、上位に顔を見せるのは久しぶりだ。シード権を失ってから、4年目の2007年に、中日クラウンズで復活優勝を飾ったあと、元気がなかった。
昨年は、シーズン終盤まで賞金ランキングによるシード権の確保を引っ張って、苦しんだ。

92年に当時、史上最年少の21歳で初シード入りを果たした男も今年、もう38歳。
いわゆる「アラフォー」世代の多くが、年齢による体力の衰えや、メンタル面の維持に苦しむ時期。宮瀬も例外ではなく、「もう長くやってきて、ゴルフの調子はまったく変わらないのに、何かがちょっとずつずれていく感じがある」。

たとえば、20代の頃は、ピンを真っ直ぐに狙っていけたのに、それが徐々に「安全に右に3ヤード、いや4ヤード、5ヤードと長くなっていく。それで、毎日1ストロークくらい、余計に打つようになってくる」。
そしてそれが1年続いたら……。
「相当な差になるのは明白でしょう? 気持ちの問題でもある。僕らの歳は、そういうこととの戦いではないかと思うんです」と、説明した。

それでも、今週はドライバーの調子が良くて、その分、無駄のない攻めが出来ている。
9番の第2打は、思いきってブラインドになったグリーンを狙い、ピン手前3メートルのエッジにつけるスーパーショットもあった。

苦手な高麗グリーンにはやはり手こずり、イーグルパットは外したが、「決めたところに打って、外れたら仕方ない」。良い意味の開き直りで、4位タイ浮上。
ツアー通算7勝の実力者は、「優勝は目指すけれども、がっつかずに行きたい」と経験を武器に、最終日も無欲で臨む。

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