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日本オープンゴルフ選手権競技 2012

中嶋常幸は「少しは華を添えられたかな」

今年、本土復帰40周年を迎えた。沖縄に初上陸したこの日本オープンは、その記念行事のひとつとも数えられ、史上6人しかいない永久シード選手も勢揃いして大会を盛り上げた。

特別承認を受けて出場を果たした中嶋は、開幕前から大忙しだった。水曜日は午後から地元の宮里兄弟と、青木功と県内ジュニアを対象にしたレッスン会に参加。
青木との軽妙な掛け合いで、子供たちの興味を引きつけスキルアップの秘訣を余すところなく伝授した。

そしていよいよ初日、2日は青木と、ジャンボ尾崎と一緒に7年ぶりのAON対決。
57歳の“若さ”で、難条件に苦しむ2人を横目に3位タイで決勝ラウンドに進出した。

週末こそ「2人の分も」と気合いが入ったが、中嶋を一人残してAOがコースを去ったとたんに、精彩を欠いて改めて痛感した。予選ラウンドは「AONで回れたことが、モチベーションを上げてくれた」と。

初日と2日目は3人1組の3サムでのラウンドも、今大会は決勝ラウンドから2サムで回る。
それも足かせになった。
「青木さん、ジャンボさんと回っていたときは、直感でパターを打った」。

しかし、週末は2人1組になって、少し時間に余裕が出来たことで「ラインを読む時間が出来てしまった」。深読みしすぎる場面が多く、「それがかえって仇に。ちょっとずつズレてしまった」と、反省しきりだ。

「土日はパット次第でもう少し頑張れたのに。ベスト10も見えたかもしれないのにね」。
悔しがったが、それでもこの難コースで初日には首位と1打差の6位につけるなど、ベテランの奮闘は大会を盛り上げるのに十分だった。
「40周年の沖縄に、少しは華を添えられたかな」。
あと6日で58歳にも、充実の4日間だった。


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