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ANAオープンゴルフトーナメント 2012

伊藤誠道くんは「4打差より3打差!」

17歳の高校2年生は、大好きな輪厚でこの日も攻めた。上がりの17番。「去年は、刻んだ」というパー5で今年は初めて林越えのグリーン狙い。「昨日、アグレッシブに行くと言った。そういうのがまたひとつ出来た」と、60ヤードのアプローチはピンの右横1.5メートルをとらえた。

バーディにがぜん、その気になった。
果敢にリーダーボードを見据えて「4打差より3打差でしょう」。当時は谷原秀人が通算9アンダーの単独首位に、少しでもリーダーに迫ろうと、最後の18番でも賭けに出た。

9番アイアンでフライヤーの第2打は、グリーン回りをぐるりと囲む仮設の壁にワンバウンドで当たって、奥のラフに落ちた。
「ちりちりで、しかも人が歩いた感じでぐるぐるしてた」。
しかもバックスイングは、背後の壁が少し気にかかったが、あえて救済のドロップもせずに「ダルマ落としでダボでもいい」と、思い切りフェースを開いたアプローチがなんと直接、カップイン!

「思い切り打ったら勢いで入っちゃった」と無邪気に、昨年は6位につけた相性の良い大会で、今年もまた優勝を狙える位置で週末を迎える。

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