上がりの連続バーディは、18番でチップイン。15ヤードのアプローチを、58度のウェッジで決めた。今季、新調した黒縁めがねは、思わずびっくり眼（まなこ）で両手で万歳ポーズを作った。

昨年のミズノオープンは、デビューからわずか８試合目にしてツアー初Ｖ。当時、10代のチャンピオンは、石川遼に次いで２人目の快挙だった。

あれから１年。
あのときバッグを担いで支えてくれたお父さんは、今年序盤に“引退”して、８月の「ＶａｎａＨ杯ＫＢＣオーガスタ」のあとからは、付き添いもなくなった。

完全なる独り立ちは同じ韓国の趙珉珪 (チョミンギュ)や、金度勲 (キムドフン)ら先輩と行動を共にすることで、もはや不安もなくなった。
生活する上で不可欠な言葉も「いまはホテルに帰って少しずつですが、日本語も勉強しています」と、日常会話くらいはこなせるようになってきた。

心技体ともに、確かな成長を見せる20歳。
「日本食は、そばとトンカツが好きです」と、今晩は日本式の“験担ぎ”でツアー通算２勝目をにらむ？！

• 黄 重坤
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