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日本プロゴルフマッチプレー選手権 2003
<準決勝の結果>宮瀬博文 VS Tハミルトン 1 UPでハミルトンの勝利
「あの林に打ち込むと、脱出は易しくない・・・」。そう判断したハミルトンは、すぐ に2アイアンに持ち替えた。宮瀬のミスショットを見て、「自分はティショットを確 実にフェアウェーに置いてパー狙いのゴルフでいい」そう判断したのだ。
案の定、宮瀬は第2打を木に当てた。残り100ヤードの第3打はピン左2.5メートルの バーディチャンスにつけたものの、5メートルのバーディパットをOK距離に寄せてい たハミルトンには、もう追いつけない。ゲームオーバー。94年のチャンピオンが、大 会2勝目に王手をかけた。
省エネゴルフが、勝利のカギだ。
「早いうちにアップして、相手を、残りホールで攻めざるを得ない状況に追い込むん だよ」と涼しい顔で、ハミルトンは言う。
大会初日の室田淳との1回戦は16番ホールで決着をつけた。
2日目、宮本勝昌との2回戦は14番ホールで決着。そしてこの日3日目の午前中の谷口 徹との3回戦も15番ホールで早々に、ゲームを終わらせている。
「今週は、ほかの人より9ホールは少なくプレーして、楽させてもらってるのがいい のかもね。準決勝の宮瀬さんは、午前中の星野さんとの対戦で21ホールまで行ってる でしょう?その分、宮瀬さんには、疲れもあったと思うんだ」と相手をねぎらう余裕 もみせた。
今季3勝と、絶好調で乗り込んできた。今大会終了時点の賞金ランク10以内の上位3人 に権利がある、米ツアーのQスクールの出場権もすでに手中に収めている。
もし翌7日の決勝戦でスメイルを破って頂点に立てば、優勝賞金3000万円を上乗せ し、出場わずか11試合で、獲得賞金も1億円を突破する。
もっとも本人に気負いなどはまったなく、「マッチプレーはいろんな攻め方が試せ て、大好きな競技。明日も相手とのチャレンジを楽しみたいよね」。最終日もポー カーフェースで長丁場を戦い抜くつもりだ。