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2013年に羽ばたけ!! チャレンジの星・河野祐輝(こうのゆうき)

そうそうたる面々とともに、肩を並べてますます来季への期待に胸が膨らむ。今季は「チャレンジトーナメント」の賞金ランキングで1位につけて、来シーズンはほぼフル参戦が可能な"シーズンチケット”を手に入れた。
河野祐輝は、今月3日に都内のパレスホテル東京で行われた「ジャパンゴルフツアー表彰式」で、藤田寛之ら賞金王とともにレッドカーペットを歩いて、大勢のファンやスポンサーの前で、表彰を受けた。

ビシッとスーツ姿でキメたのは4年ぶりという。「こんな正装をしたのは、成人式以来」と24歳は照れた。「すごく緊張しました。どきどきしすぎて、今日はお昼ご飯も食べられなかったくらい」と、胸を押さえた。

チャレンジトーナメントは、レギュラーツアーの“登竜門”。今年の河野は強かった。6月に,2010年のディネッシュ・チャンド以来という快挙を達成した。

「秋田テレビ・南秋田CC・JGTOチャレンジ I」で初優勝を飾ると、続く「東急那須リゾートJGTOチャレンジII」で,2試合連続優勝を挙げた。

2008年のプロ転向から4年目にしてつかんだ夢の切符だ。
“最終戦”の「JGTO Novil FINAL」で逃げ切りの“賞金王”に輝いたのは「気持ちのコントロールが出来たことが大きかった」と、河野は言う。

好調の波に乗った今シーズンは、12試合を戦ったレギュラーツアーでも、フェアウェイキープ率で1位につけた。
「僕はドライバーでもコントロールして打つのが得意で、狙い打ちがしやすい。チャレンジでも勝った試合はほとんどフェアウェイを外していないですし、レギュラーツアーでも人よりフェアウェイから打つことが多かったと思う」。

自分の武器を、最大限に生かす努力をしながらも、「悪い部分も受け入れて、悪いなりにゴルフをしていく」。
どんなときも冷静に、自らととことん向き合う姿勢こそが、チャンスをつかむ鍵だったと胸を張った。

チャレンジトーナメントでの活躍をきっかけに、スター街道を駆け上がっていった選手は多い。
ツアー通算2勝で今や、シード選手の常連の松村道央も2007年の“賞金王”だし、今季は再三の優勝争いで、賞金ランキングは自己最高の16位につけた上平栄道(うえひらまさみち)もまた、2008年のチャレンジトーナメントの1位者で、ツアー初優勝は間近とも言われている。

また池田勇太はチャレンジトーナメントの賞金ランキングで2位につけた翌年、2009年にツアーで一気に年間4勝を飾っており、その後の躍進は言うまでもない。

「僕もその波に乗って来年こそシード権を獲り、賞金ランキングの上のほうで戦える選手になりたい」。2013年は、河野がチャレンジの星になる!!

※チャレンジトーナメントで賞金ランク1位に輝いた河野には、ノヴィル株式会社の取締役・久岡広季さまより賞金50万円が贈られました。

また副賞として、ジャパンゴルフツアー表彰式の会場ともなったパレスホテル東京の「スイートルーム宿泊券」が、株式会社パレスホテル東京の代表取締役社長、小林節さまより贈られました。

記念のトロフィの贈呈はプレゼンターとして、永久シード選手の片山晋呉が登壇して花を添えました。

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