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三井住友VISA太平洋マスターズ 2012
松山英樹さんは連覇を逃す
今年は、ベストアマチュア賞として参列した松山さん。「追いかける立場の人間としては、前半はひどすぎるスコア」と、悔しがる。
首位の石川とは3打差の7位からスタートした最終日。バーディすらひとつも奪えず、むしろ9番でボギーが先行した前半の9ホールは逆転を狙う立場としては、確かに苦しい展開となった。
「ここから追いつくのは大変」。
それでも20歳の昨年覇者は、このままでは終わらない。
11番のイーグルで、やにわに息を吹き返した。
ユーティリティアイアンを握った245ヤードの第2打を、奥のカラーからピンまで4メートルにつけた。
「これでもしかしたら、という状況になった」。
18番でも、最後の望みにかけた。
パー5の2打目は、攻めて池ポチャ。
ボギーに終わったが、それでも4位タイに「最後まで上位で戦えたことには満足している」。
石川は、「僕が、とか英樹がとかではないですが。誰か1人、2人の選手にツアー全体が頼る形というのはもう無くなってくれたらいいなと思う」と、訴えたが今年も2人が表彰式で顔を見合わせて笑い合う姿には、間違いなくこの2人がこれからのツアーをしょって立つという予感をさせた。