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石川遼 『あと1ヵ月くらいこのコースをまわり続けていたい』
前半を1ボギー(ノーバーディ)として、折り返した10番ホールでダブルボギー。
「あそこから風に気持ちが負け始めた。」
そこからさらに5連続ボギー。
「まさかこんなに連続してボギーが続くと思わなかった。すべて凡ミス。これを克服するには、練習あるのみ。それしか方法は無い。」
スタート前にキャディのリーさんとこんな会話をしている。
「今日はアグレッシブに攻める日ではない。グリーンの真ん中を狙って、確実にパーを取っていこう。」
しかし、後半は風の影響からか、その会話を忘れていってしまう。
「もっと“セーフティーに”と思ってやっていれば、予選を通過出来たかもしれない。もっとパーを取っていくことを目指していれば良かったのかもしれない。それが反省点です。」
初めてのメジャー出場となったマスターズでも予選落ちをしたが、その時と比べると無念さは無く、逆に今回は充実感があると言う。
「今回は準備万端だと思っていたが、予選落ちをしたってことは、それでもまだ足りなかったってこと。メジャーを経験すればするほど練習不足を痛感する。来月の全米プロでもさらにそれを感じると思う。今年はメジャー4試合のうち3試合に出場することが出来て、今年は本当に自分にとって大きな1年だと思う。来年はすべてのメジャーに出場できるようにがんばりたい。そのためには、自分に対してどこまで厳しくできるかだと思う。」
“タイガー・ウッズとのラウンドを振り返って”の質問に対しては、「“ナイスショット”の声を掛けてもらえて、それが本当に励みになった。タイガーの一言一言がとても大きかった。」
この全英オープンでは、自分の上達を感じることが出来た大会だったと言う。
「さらに上達するために、あと1ヵ月くらいこのターンベリーでラウンドしていたい。今日のような天気、風の日にラウンドして、いろいろな経験を積みたい。」
石川の顔は充実感に溢れているように見えた。