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全米オープン最終予選はスメイルと横尾、甲斐が出場権を獲得
マ合わせて31人が、上位5枠の狭き門を争った。
その結果、ジャパンゴルフツアーメンバーはデービッド・スメイルと横尾要、甲斐慎太郎の3人が出場権を獲得。
1日36ホールの戦いで、2位を大きく引き離して通算11アンダーという見事なスコアでランク1位に輝いたスメイルは、2003年大会に続く出場権に大喜びで、「今日はショットがぴたりと決まってとにかくハッピー。前回は予選落ちをしたので、今年は頑張りたい」と、本番を前に早くも意気込む。
一方、5アンダーの3位タイで権利を手にした横尾要は、これが自身4度目の挑戦となる。特に、1999年大会では初日に一時トップに立った経験もあり、大会への思い入れもある一方で、全米屈指のモンスターコースで行われるこのメジャー戦の怖さも十分すぎるほどに知っている。
それだけに「無理ですよ、行っても。自信を失いに行くようなもの」と、心は今から後ろ向き。「だって前回に行ったときも、ドライバーでフェアウェイまで行かなかったんですもん。雨でアゲンストの風なら、僕の飛距離では届かない」などと、予選突破の喜びにひたるどころか弱気な言葉ばかりがついて出たが、胸の奥には確かに燃えさかるものもある。
今年のマスターズトーナメントで4位につけた片山晋呉はかつて、同期の横尾と宮本勝昌を合わせて“日大3強”と呼ばれたライバル同士だ。
「シンゴがあれだけ頑張っているのだから・・・。俺ももっともっと努力しないとね」。
同級生の活躍を励みに、闘志を奮い立たせていた。
横尾と同じく3位タイで出場権を獲得した甲斐は、昨年の全英オープンに続く2枚目の“メジャー切符”をつかんだ。
2アンダーの7位からスタートした2ラウンド目は後半の10番から連続ボギーを叩き、万事休すかと思われた。
だが、年間平均10回は回っているという“勝手知ったるコース”で土壇場に息を吹き返した。
3アンダーで迎えた17番で起死回生のイーグルを奪い、みごと資格のある上位5人に食い込んで、「上がってから“通った”と言われて・・・。久々に手が震えていましたよ」と、プレッシャーの大きさを振り返り、喜びに浸っていた。
スメイル、横尾と甲斐のほか、通算6アンダーの単独2位につけたフィリピンのアンジェロ・キューと、3位タイに入った韓国の裵 相文 (ベ・サンムン)が、出場権を獲得した。
マスターズと全米プロに続く、3戦目のメジャー出場権を目指した石川遼は、通算イーブンパーの18位タイで権利を逃した。
<全米オープン最終予選通過者>
1位 デービッド・スメイル(-11)
2位 アンジェロ・キュー(-6)
3位 裵 相文(-5)
3位 横尾要(-5)
3位 甲斐慎太郎(-5)
※全米オープン最終予選のもっと詳しい成績結果はこちらから!!