記事
ダイヤモンドカップゴルフ 2010
2006年大会の覇者、横尾要が単独3位に
横尾要が最終日に爆発した。7バーディの65は、ボギーなしの完璧なゴルフ。
「コースに良い印象がある? いえいえいえ・・・。今週、練習ラウンドをしたときは、あのときのイメージはまったくなかった」。
むしろ、「こんなに難しいコースだったっけ?」という驚きと、「あのときは、よくあんなスコアで上がれたな、と」。
当時は最終日に66をマークして、通算9アンダーでツアー通算5勝目をあげた自分を苦笑いでいぶかしがったほど。
だが、この日は当時を1打上回るスコアで、チャンピオンを脅かした。
「・・・まあ、こういう結果が出たということは、やっぱりコースに向いてるんじゃない?」と、まるで他人事のように頷いた。
9打差の9位タイからスタートしたこの日は、はなから優勝など頭になかった。
「キョンテは本当に強いから。絶対に届かない」。
それよりも意識したのは、今季のシード権の確定だ。
プロ15年目の37歳ですら、シーズン序盤のいまはやっぱり、まずはそこが気にかかる。
「僕は、最近優勝してないし、複数年優勝もないんでね。途中で怪我をするかもしれないですし」。
まして今年はクラブ契約がフリーになって、いまだ試行錯誤が続いている状況なだけに、早めの確約を得て、まずは安心したかった。
今季3度目のトップ10位入りに、獲得賞金は1700万円を早々と超えたことで、これからは思い切りゴルフが出来る。
一番新しい勝ち星も、2006年の今大会。
「夏までになんとかクラブを決めて・・・。夏以降ですね」。
4年ぶりのツアー通算6勝目を視野に入れた。