記事

星野英正が宮城県の子どもたちにゴルフ指導(3月24日)

出身地の宮城県への地域貢献として始まった、「カメイ・星野英正ジュニアゴルフ教室」は、星野をサポートする、カメイ株式会社の支援により、第3回目の開催を迎え、県内の小学生41名が参加した。

前夜から降り始めた雨は夜半に雪に変わり、開催を予定していた利府ゴルフ倶楽部を銀世界に一変させてしまったため、会場を宮城ゴルフガーデンに移して開催された。
宮城ゴルフガーデンは、星野の出身校である東北福祉大学ゴルフ部の指定練習場でもあり、思い出深い場所でもある。

そんな天候の中、雪も寒さもなんのその。宮城っ子たちは元気よく会場に訪れると、緊張した面持ちで受付を済ませ、星野からの直々のレッスンを受けた。

寒さを吹き飛ばそうと、星野の音頭でまずは準備体操を始め、ウォームアップが完了したところで、早速、ドライバーショットの披露となった。

一面雪に覆われた練習場で放った一発目は、雪に反射する太陽の眩しさで、どこへ飛んだか追えず、出るはずの歓声もなく、いきなりの拍子抜け。
「今度はネットの角の柱を狙うよ」と星野が狙いを定め、子どもたちの視線を集中させ、続いて放った二発目には、「うぉー」という歓声と拍手で子どもたちは驚きを表現した。

ジュニア指導に情熱を傾ける星野には、こんな思い出がある。

それは中学2年生のとき。
ジャック・ニクラウスが来日した際に参加した、ジュニアレッスン会で、ニクラウスの言葉の中で、強く印象に残った言葉があった。
「パーフェクト!」
更に通訳を通じて「直すところはないよ。」と言われ、そのスイングを褒められ、照れくさいながらも誇らしかった。

そして翌年の中学3年生のとき。
イベントで中嶋常幸と一緒にラウンドする機会があり、緊張してプレーした18ホールのラウンドで、中嶋のショットや技術を目の当たりにして衝撃を受けたほか、褒めてもらったことが嬉しかった。

そんな自身のジュニア時代と重ねながらの指導では、一人ひとりに声をかけながら、子どもたちよりも目線を下げてのワンポイントアドバイスで、ボールの位置やヘッドの方向など、じっくり時間をかけて的確な説明を行い、上級者には、手にできるマメの位置を、手のひらを広げて実際に見せて、正しいグリップを解説した。

姉弟で参加した大泉さくらちゃんは、「初めてのゴルフだったけど、上手く打てるようになって嬉しかった。星野プロは優しく教えてくれて楽しかった。」と話し、同じくゴルフ初心者の弟の政宗くんは、「ボールが飛んで嬉しかった。ゴルフは楽しい。」と感想を話した。

また、小学5年の岩渕颯斗くんは、「テークバックを手から上げるのではなく、腰と一緒に手首を使わずに上げることを星野プロから教わり、真っ直ぐ飛ぶようになった。」と自慢げ。
小学3年の稲本あかりちゃんは、「すごく分かりやすかった。打ち方を細かく教えてくれて上手く打つことが出来た。星野プロは背が高くてかっこよかった。」と話した。

この日のジュニアゴルフ教室を終えた星野は、「みんなとても上手だった。それこそ直すところがないほど。振りたいように振って、そのまま続けてくれれば上手になっていくと思う。」
そして自身がジュニア時代に、ニクラウスや中嶋から指導受けた機会を経て、その影響もあり現在の自分があることに重ね、「今日、参加してくれた子どもたちも、何らかの影響を受けてくれたら僕も嬉しい。」と語り、未来のゴルフ界を担うジュニアゴルファーへの期待を込めた。

閉会式では、「ほんの少しの時間だったけど、楽しんでもらえたかな。これからもゴルフを続けていってほしいし、この中からプロになりたいという子が出てきて、将来、僕が現役だったら一緒に戦いたい。天気の悪い中で連れてきてくれたお父さんやお母さんに、お家に帰ったら楽しい時間をありがとう、とお礼を言ってね。」と挨拶し、最後に、「テレビの前で、新聞の記事で応援してね。」と付け加えた。

「昨年は空回りするようなこともあったが、今年は自分の成績を上げていきたい」という星野。
子どもたちの応援を背に、いよいよ4月からのツアー開幕戦に向けて最終調整に入る。

<イベント実施概要>
日時: 2012年3月24日(土)
主催: カメイ株式会社
共催: 株式会社宮城テレビ放送
特別講師: 星野英正
講師: 神保芳人、関根孝二、後藤美希子

  • 自身のマメを見せてグリップを説明
  • サインには長い列ができた

関連記事