記事
ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2012
小西健太くんがベストアマチュア賞を獲得
もっとも、この日の最終日は4番で大トラブルだ。
ティショットを右にOB。スプーンで打ち直しの3打目も左に引っかけ、残り190ヤードの4打目は、低い球で木の下をくぐらすしかなかった。
「何がなんだか分からなくなった」。アプローチもグリーンをオーバーして、寄せきれず、2メートルのトリプルボギーパットも外して“Wパー”の「8」を打った。
「それでも、次のホールから、気持ちを切り替えることが出来た」。
同組のトッププロを見習った。
片山晋呉と、韓国のI・J・ジャン。「ミスしてもケガを最小限にして、バーディチャンスを獲っていく。自分はまだまだ」と、思うからこそ気力を振り絞った。
後半は3つのバーディで、踏ん張った。
今年は広島の瀬戸内高校で最終学年を迎えて、春先に逡巡していた進路にも、ほとんど心は決まった。
昨年までともにナショナルチームで戦っていた川村昌弘や浅地洋佑らが高卒と同時にプロ転向。それから特に、川村は破竹の活躍に、小西くんも迷うところはあったが「“福祉”に行きます」。
名門の東北福祉大への進学もほぼ決まり、目下の目標は「再来週のアジアアマ」。
勝者には、小西くんが「いつかはあそこで優勝を」と夢見るマスターズ。その出場権が与えられる大会を、今年一番の目標に掲げて練習を積んできた。
「でも優勝にはショットの精度はまだまだ。今週の経験を生かしながら、残り少ない時間で出来る限り調整していきたい」と、ツアーでの4日間をその糧にする。