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次週のトーナメント<三井住友VISA太平洋マスターズ>

先週のマイナビABCで逆転の今季初Vを狙った石川だったが・・・
ジャパンゴルフツアーは1週空いて、次回は11月10日(木)に開幕する「三井住友VISA太平洋マスターズ」から4戦で、いよいよ最終幕を迎える。

賞金レースも、熾烈を極める。ランク1位で独走中の裵相文(ベサンムン)は、前のマイナビABCチャンピオンシップで、河野晃一郎とプレーオフ6ホールによる死闘を演じた。
今年、シード元年の河野が、目下最強の男を破る大金星で、裵(べ)の今季4勝目は阻止されたが、単独2位賞金は1500万円を加えて、さらにその差は広がった。

現在、賞金ランク2位で裵(べ)を追いかける石川遼との差は約6000万円。
出場試合は裵(べ)が残り2。石川は3(予定)。逆転の賞金王に向けて、次週は連覇がかかった石川にはなおさら、気合の入る1戦となる。

4打差の5位から逆転の今季初Vを狙った先週の最終日は、いきなり1番から躓いた。第1打を大きく曲げて、2日目に続いてこの週2度目のダブルボギーの幕開けに、「まだまだですね。ボロボロです。昨日までできていたことができなかった」と、結局10位と失速して悔しがった。

ウッズをヒントにスイング改造に踏み切ったのは、昨年のちょうどこの時期からだ。しかし、今年は7月に、今度はジャンボ尾崎の助言で、そこから方向修正をして血のにじむ調整を続けてきた。

「徐々に良くなっている」と本人も手応えはつかみながらも「試合で練習場のように出来ない」と、今年はまだ一度も優勝に手が届かないでいる状況に、苛立ちも募る。

今の状態では、裵(べ)を抜くことは至難の業とは、本人も承知の上だ。
「厳しい。実力で言えば彼の方が上」とは言いながらも、20歳は奇跡を信じて最善を尽くす。「とにかく球を打ち込みます」。1週間のオープンウィークで、急ピッチの調整を行う。

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