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ANAオープンゴルフトーナメント 2012

昨年は6位!! アマチュアの伊藤誠道くんが今年も好発進

偶然、今年もまた昨年と同じ、輪厚のハウスキャディさんが伊藤くんの担当になった。「去年よりアグレッシブになったね」と、感心された。「以前は、刻んでいたホールも今年はドライバーでドカン、と!」。

11番も、攻めてボギーを打ったが「安全パイより、きわどい勝負も出来るようになって。かわりにバーディもたくさん取れている」と、納得の68だ。

トレーニングの成果は着実に出ている。
「6月くらいから、急に飛ぶようになった」という。
「15ヤードから、20ヤードは飛距離が伸びた」という自信が、攻めのゴルフにつながっている。

昨年のこの大会では優勝争いの末に、6位につけた。
さらにその2ヶ月後には、松山英樹さんの優勝を目の前で見た。「クラブハウスが揺れるくらいに盛り上がった」と自らもその興奮を体感するにつけても、「アマチュアがプロの試合で勝てる時代」と、杉並学院高校2年生の闘志はますます燃え上がる。

同時に「アマチュアがプロの試合で勝つなんて、宝くじに当たるくらいの確率」と、現実を見据えるバランス感覚も抜群に、「あと3日間も、コツコツと伸ばしていく」と、浮かれない。

今年は来季のツアー出場優先順位をかけたクォリファイングトーナメント(QT)のファーストから挑戦。
「オヤジと内藤さんしか知らずに、みんなびっくりしていた」と、父とコーチにしか知らせなかったサプライズ出場は、現在サードQTまで駒を進めている。

高校ゴルフ連盟の決まりで、QTに出場した時点で、ジュニアの試合には出られなくなるが、本人も悩みに悩んだ末の大英断だ。「ジュニアの試合に出ると、勝たなくちゃと、ゴルフがちっちゃくなっちゃう。もう未練はない。それよりも違うステージを目指そう、と」。17歳が、大海原へ漕ぎ出そうとしている。

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