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今週、『KOLON−Hana Bank 韓国オープンゴルフ選手権大会』開催

登壇した5人 (左からローリー・マキロイ、石川遼、ダニー・リー、ペ・サンムン、ノ・スンヨル)
ジャパンゴルフツアー ツアートーナメントがお休みの今週、日本のお隣、韓国ではナショナルオープンが開催される。

『KOLON−Hana Bank 韓国オープンゴルフ選手権大会』は、9月10日(木)〜13日(日)の4日間、ソウル市内から車で2時間半ほど走ったところにある、ウージョンヒルズカントリークラブ(天安市)にて開催される。
韓国オープンは今年で52回目を数える歴史ある大会で、1958年に第1回大会が開催され、10人の韓国人と1人の外国人、合わせて11人でそのタイトルを争ったのが始まりだそうだ。その後一度も途切れることなく毎年開催されている。

10日から始まる本戦に先立ち、9月8日(火)、ソウル市内のホテルにて大会の公式記者会見が開催された。
今年の大会キーワードは、「若さ・変化・挑戦」。
記者会見の檀上には、このキーワードに相応しい5人の選手があがった。
2007年に世界アマチュアランキングで1位となり、その年にプロ転向をして欧州ツアー2戦目でシード権を獲得、今年のドバイデザートクラシックを19歳273日の若さで制覇したローリー・マキロイ。
2008年の全米アマチュア選手権で、1994年にタイガー・ウッズが樹立した大会最年少優勝記録(18歳7ヶ月)を6ヶ月上回り新記録を打ち立てたダニー・リー。
日本のトーナメントでも数回招待されている、韓国の石川遼こと、ノ・スンヨル。
ディフェンディングチャンピオンのペ・サンムン。
そして、現在ジャパンゴルフツアー賞金ランキングトップに立つ石川遼の計5選手だ。

石川は冒頭の挨拶で、「この檀上にあがっている選手は、いま、それぞれの舞台で活躍をしている選手達。この先、永くこの選手達と切磋琢磨してそれぞれの力を伸ばして、そして世界を舞台に戦うことができるように、自分も今以上にがんばらないといけないと感じている。」と、ライバル心を口にした。

質疑応答では、韓国のゴルフ記者からこんな質問を受けた。
「石川選手は今、17連戦の真っ最中ですが、日本のトーナメントが休みの今週、本来であれば休みたいはずなのに、なぜこの韓国オープンに出場することを決意したのか。」
石川の答えはこうだ。
「今の自分にとって、世界中でプレーをする事こそが大きな財産となるから。だからこの大会への出場を決めました。」
石川は今年の2月から4月にかけてUSPGAツアーに参戦、その後海外メジャー大会にも3試合出場と海外でのトーナメントを経験し、そこで見たもの、得たもの、すべてのものを日本のトーナメント持ち帰って、そして着実に結果を残している。

本戦初日と2日目は、この記者会見で肩を並べたダニー・リーとぺ・サンムンと同組。
石川は、「ハイレベルな組み合わせの中に入ることになるので、学ぶことが多いと思う。2人のゴルフに魅了されると思うが、自分のゴルフを貫き通す事を心がけてプレーしたい。明後日のラウンドが楽しみです。」と抱負を述べた。

現在ジャパンゴルフツアー賞金ランキングトップの選手が、世界で戦う同世代とどのようなプレーを繰り広げるのか。
この大会で、さらに大きな財産となる何かを持ち帰ってもらいたい。

  • 大会への抱負を語る石川
  • 3人で談笑 (左からローリー・マキロイ、石川遼、ダニー・リー)

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