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全英オープン 藤田寛之と宮本勝昌 「目標は上位争い」

13日(火)、藤田寛之と宮本勝昌が共に練習ラウンドをスタートし、ゴルフの聖地でも仲良しコンビは健在だ。

意外にもこの2人が海外メジャーで顔を合わせるのは初めて。宮本勝昌に限っては、37歳で勝ち取った初のメジャーの切符。当然、周囲の期待は高まっているのだが、本人はそれもよそに、「いや〜、薗田峻輔には頑張って貰いたいね。20歳であの体格と風格でしょう。」と言ってのける。

裏を返せば、周りが自然と見えていて、宮本自身が好調の証。
「気分は落ち着いているし、調子も良い。今の日本選手のレベルを考えると、上位争いができて面白そうだね。」今週はコースの17番ティグラウンド横にあるセントアンドリュースのオールドコースに宿泊。「セントアンドリュースを満喫できる」と万全の準備は整っている。

今日は風の流れを読みながらのラウンド。リンクスコース特有の強い風と、同じ方向に進んでいくコースなだけあって、前半と後半では全く逆の風が吹き付けるものの、いわば半分はずっと同じ風向きの戦いになって来る事を意味している。「同じ風向きが続くのは実は難しいんです。目標や肩の位置がずっと同じ方向を向き続けて、それが普通になってしまう。だから、いったん自分の中でニュートラルにしないといけない。」と、初挑戦にも余念がない。『日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills』の覇者が全英に挑む。

一方、2005年以来の出場で、セントアンドリュースは自身2回目の挑戦となる藤田は、ちょっとナーバスぎみ。

昨日の夜に会場に到着し、今日から練習ラウンド。1番ティショットで気持ちの良いショットで最高のスタートを切りたいところだが、まさかの当たりそこないのチョロ。

「あれは恥ずかしかった。みんな見てる前で本当にゴロ。」
周りからは「そのナーバスは木曜日まで取っておけ」と笑われた。

『全米オープン』から不調ぎみのショットが不安材料にはあるが、藤田が得意とするショートゲームは、同組のセルヒオ・ガルシアとスティーブ・ストリッカーに引けは取らない。

「後はショットさえ良くなれば、良い位置に行けそう」と、この頃になって具体的な目標「4日間終わって20位以内」を持ち始めた。前回は2日目に68をマークし、41位で終えているだけに、前回を上回る奮起が待ち遠しい。過去4度の海外4大メジャー出場で全て予選通過を果たしているだけに、今年はどれだけ上位に食い込めるかが課題となる。

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