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ダンロップフェニックストーナメント 2011
今週こそベストコーディネイトで?! 松山英樹さんが登場
史上3人目のアマチュアVに、着せかけられた真っ赤なウィナーズジャケットに、ど派手な黄色いパンツ。
前夜も、最終日のウェア選びには迷いもあった。東北福祉大の阿部靖彦ゴルフ部監督によると、松山さんにとって白のポロシャツに黄のパンツは、ゲンの良い勝負服。
初のマスターズ出場を決めた昨年のアジアアマで着用して以来、勝負のかかる大事な日はいつも、その組合せで戦ってきたという。
だが先週の最終日ばかりは、勝者に送られるジャケットが、赤と知った松山さんは、もしもを想定して別の色にしようかとも考えたという。
「でもやっぱり、縁起が良いから」(阿部監督)と、いつものコーディネイトで臨んだが、本人もまさかの展開に、最後はとんでもなく奇抜な色合わせになってしまった。
同学年のライバル、石川遼と2人で臨んだ表彰式で、揃ってその姿を見下ろす素振りで笑い合うような光景が、微笑ましかった。
でも、2週連続でツアーに挑む今大会ではそんな心配もご無用だ。万が一、史上初、アマの2週連続Vを達成しても、今大会のチャンピオンブレザーは、マスターズよろしくグリーンのジャケット。
大好きな黄色の勝負服にもしっくりと合うはずだ。
今大会へのアマチュアの出場は、2007年の石川遼に続く史上2人目の快挙も、松山さんにはひとつ大きな狙いがある。
海外からの招待選手が大挙して訪れる今大会は、今年のアジアアマ連覇で2年連続の招待状を受け取った来年のマスターズにむけて、何よりの経験となる。
今年の27位を上回り、なおかつ翌年のシード権が得られる16位内が、来年2度目のオーガスタでの目標だ。そのために、すでに「来年のマスターズから逆算して、スケジュールを組んでいる」(阿部監督)という松山さんにとっては今週の宮崎での戦いが、またひとつの大きな指針になることは間違いない。