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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2011

シード権争いは事実上の最終戦! 来季のシード選手が確定

同組の上田(右)も、冨山の初シードをいたく喜んでくれた!!
今週のカシオワールドオープンを持って、2011年度のシード権が確定した。賞金ランキングは出場義務試合に満たない69位のゴンサロ・フェルナンデスカスタノを除いた71位までの70人が、来季の出場権を獲得した。

うち、初シード入りは11人。賞金ランク26位のカート・バーンズと、同27位の黄重坤(ハンジュンゴン)、同36位の諸藤将次は、それぞれツアー初Vを挙げての仲間入りだった。

29位のブラッド・ケネディは、4度のトップ10のうち、中でも10月のキヤノンオープンの2位タイが光る。40位の朴星俊(パクソンジュン)は、チャレンジトーナメントからの挑戦で、安定した成績を残した。48位のネベン・ベーシックは、8月の関西オープンで61を出すなど、爆発力のある新顔だ。

冨山聡(とみやまさとし)は、まさに土壇場で、逆転の初シード入りを達成した。今大会は、はじめは“圏外”の賞金ランキング74位で迎えた。トップ5以上の成績が必要という、尋常ではないプレッシャーの中で何より頼りになったのは、片山晋呉の存在だった。このオフの宮崎合宿をきっかけに、何かとアドバイスを得て来た。そしてこの週は、最終日のスタート前に言われた言葉が励みになった。

前日3日目に67を出した冨山に、片山は言った。「昨日も今日と似たような天気の中で、良いゴルフをしたのだから。同じ流れを持ってやればお前は大丈夫だから」。

そして、同じ流れどころか、最終18番は8メートルの長いバーディパットを決めて自己ベストの4位タイに食い込み、賞金ランクも大逆転の49位と一気に躍進すれば、「晋呉さんにとっては僕なんてまだまだです。100あるうち1も出来ていない」と、前置きはしつつも「今日の結果は来季に向けて、自信になる」。

そのほか、ランク58位の小泉洋人(こいずみひろひと)は今季トップ10入り2回に「来年はもっと回数を増やす」と意気込む。また、恩人に感謝はランク66位で初シード入りをモノにした河瀬賢史(かわせまさふみ)も、同じだ。

当初は、ランク63位で今大会を迎えて、師匠の藤田寛之は「お前はもう大丈夫だろう」と太鼓判を押してくれ、河瀬自身も「90%大丈夫」とひそかに確信しながらも、やっぱり確定するまでは一抹の不安もあった。

「最終日までは何か起きるか分からない。気持ちを切らしちゃダメだ」と自らに厳しく課して、この最終戦を戦い抜いた。「今年の目標を達成出来た」と、ようやく安堵の笑みを漏らして、「今年は予選落ちが多すぎた。来年はそこをひとつ課題に、シード権の保持と1勝も狙いたい」。

そして、何かと気にかけてくれた師匠には「藤田さんがいてくださったからこそ。これからも、いろいろ学ばせてください」と、冨山同様に恩人に改めて頭を下げていた。

そのほか、賞金ランク71位はちょうど70人目につけた韓国の金聖潤(キムソンユン)が初シード入りを果たした。

  • チャレンジトーナメントの資格から、初シード入りを達成した小泉
  • 河瀬もまた、師匠に感謝の初シード入りだった。

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