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関西オープンゴルフ選手権競技 2013

矢野東は結局3位も、復活の兆し

もちろん、矢野だって「そりゃ、今日もプレーがしたかった」。2日目からやにわに得意のパッティングに冴えを見せ、初日は110位と出遅れながら、大まくりで優勝争いに食い込んだ。

3打差の3位で迎えた最終日は、5年ぶりの復活V4の大チャンス。「自信もある。全盛期の雰囲気が戻ってきた」と本人も言っていたくらいだったから、なおさら朝から降り続いた大雨がうらめしい。

この日、矢野が会場にやってきたのはすでに中止の決定が下されてから。「いつもスタートの2時間前に宿を出るようにしている」と、当初の予定だった8時半から30分ごとに、スタートが遅れるたびに、トレーナーやスタッフと逐一、連絡を取りながら、いつ始まっても良いように、ホテルで準備を重ねていたが、とうとう最終判断が下されてもそのまま次の会場の福岡に真っ直ぐに向かわなかったのは、今大会の表彰式では上位3選手も表彰されることになっていたから。

結局、慌ててコースに駆けつける羽目となり、苦笑いで列席した矢野。

今年は春に椎間板ヘルニアを発症して、治療のまっただ中の自己ベストには「こういう状態の中でも良いポジションで終われたことは、今後につながる。これからもケガと向き合いながら、頑張ります」。復活の兆しを糧に、36歳も前を向いていた。

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