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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2007

諸藤将次「最終日の18番、会長の前で2オンを成功させたい!」

先輩の池田(左)と里見会長(右)のもとへ馳せ参じた諸藤(中央)。2人声を揃えて「今週は期待に応えます!」と・・・。
この日11日の水曜日、今季ツアー本格参戦のルーキー諸藤将次は朝からソワソワしぱなしだった。今大会主催のセガサミーと、今年5月に所属契約を結んだばかり。しかし、代表取締役会長の里見治氏とはまだ、面識がなかった。「それならなおさら、一緒に挨拶に行こう」とやはり昨年、同社と所属契約を結んでいる先輩の池田力(りき)に促され、18番グリーンに駆けつけた。

プロアマ戦から上がってきた会長をさっそくつかまえて、緊張の面持ちで頭を下げる。
「今週は、なんとか期待に応えるゴルフをしたいと思います!」。
続いて、池田から改めて会長に紹介だ。

「会長、彼が諸藤です」。
「おお!そうか君が・・・」と会長はたちまち笑顔になった。
「ずいぶん、飛ばすんだってね。頑張ってくれよ〜!」。
「はいっ!」と、大きく頷いた諸藤は改めて心に誓った。

「・・・最終日の最終18番(560ヤードのパー5)は、会長の前で2オンに成功して豪快なプレーを見てもらう!」。

現在ドライビングディスタンスで堂々2位(平均297.46ヤード)は、アマチュア時代から注目されていた。
沖学園高3年の久光製薬KBCオーガスタで、アマチュアとして大会史上初の予選通過を果たしたばかりか、会場の芥屋ゴルフ倶楽部の18番パー5で、386ヤードのビッグドライブを披露したこともある。
並み居るプロを押しのけて、その週のドライビングディスタンスで堂々の1位。
諸藤といったら、“飛ばし屋”と早くも強く印象づけたものだ。

その実力は高く評価され名門・日大に進学。
しかし、「アマチュアとしてやり残したことはない。早くプロとして活躍したい」と2年で中退。
昨年のクォリファイングトーナメントはセカンドステージから挑戦して順調に駒を進め、昨年12月のファイナルQTでランク30位に入って、今季ツアー前半戦にほぼフル参戦できるチャンスをつかんだ。

1年目の今年は正直言って、苦戦が続いている。
出場9戦中、予選通過はわずか1回。
「慣れないトーナメントの空気、難しいセッティングに今はまだ戸惑うばかりなんです」と苦笑いで打ち明ける。

それでも今週は、ホストプレーヤーとして迎える初めてのスポンサー試合だ。
先月のオープンウィークには会場のザ・ノースカントリークラブを下見するなど「この大会に賭けている」と、諸藤は言う。
初日には、アマ時代から世話になっている都内青山のトレーニングジム「ストロング」の大川達也・代表もわざわざ応援に駆けつけてくれる予定だ。
恩人たちの前で「なんとか今年1番の結果を出したいんです」。
開幕を目前に、気合は十分だ。

諸藤将次(もろふじまさつぐ)
身長180センチ、体重62キロ、福岡県出身。ゴルフを始めたのは2歳のとき。中2で68をマークして「もしかして俺ってゴルフが上手いかも、とその気になった(笑)」。
沖学園高2年の2002年の九州アマ、九州ジュニア選手権などで優勝。同年のカシオワールドオープンでベストアマに輝いてプロ入りを意識する。
昨年6月、日大を中退してプロ転向。ファイナルQTでランク30位に入り、今季の出場権を得た。
女子プロの宮里藍さんとは同期でジュニア時代からの大親友。今でもときどき電話で連絡を取り合い、励ましあっているそうだ。

  • 「写真でしかお顔を見たことがなかった」という里見社長。この日水曜日は池田(左)のおかげで、ようやく日ごろの礼を言うことができた諸藤(右)。次はゴルフで恩返しだ!

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