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ツアートーナメント開催におけるコースメンテナンスについて話し合う『第1回 JGTOコースメンテナンスコンベンション』開催

ツアートーナメント開催におけるコースメンテナンスについて話し合う『第1回 JGTOコースメンテナンスコンベンション』開催

4月5日と6日の2日間にわたって開催された日本ゴルフツアー機構主催の『コースメンテナンスコンベンション』は「Welcome to good shots」がテーマ。選手たちの、より優れた技量を引き出すためのコースメンテナンスを考えていくことを目的に開かれたこの第1回目のコンベンションは、全国のトーナメント開催コース関係者、報道関係者など約80名を集めて行われた。

兵庫県・神戸市内のホテルでの5日(月)の会合では、JGTOコースセッティング担当理事・鈴木規夫をはじめ、コースメンテナンスアドバイザー・長渡譽一氏、JGTO競技運営ディレクター・渡辺章太郎、同・遠藤誠らを進行役に、活発な話し合いが行われた。

全4部構成の会合は、以下の各内容をメインテーマに進められた。

写真上=第1部は「ツアートーナメントのコースセッティングと戦略的セッティング」について。JGTOのコースセッティング担当理事・鈴木規夫より、現在のツアープレーヤーの心理、戦略などを考えたコースセッティング、個々のコースデザインの特徴を生かしたセッティングなどの必要性、よりエキサイティングなトーナメントの舞台作りについて話された。

写真2番目=長渡譽一氏の進行による第2部「トーナメントコースのグリーン管理」では、トーナメント開催コースのグリーン品質(目標とするグリーン)を実現させるための作業手順として、土壌理性の改善、肥倍管理、早いグリーンの仕上げ、芝密度を上げる手法、グリーン用芝刈り機の機種などテクニカルな部分でのメンテナンスについて話された。

写真3番目=第3部「ゴルフルールとコースメンテナンス」ではJGTO競技運営ディレクターの渡辺章太郎から、通常の一般営業では起こりえない、トーナメント開催時におけるルーリング、臨時の障害物に対しての考え方や処置、コーススタッフとしての対応などが話された。

写真4番目=第4部「パネルディスカッション」では、ジャパンゴルフツアー開催コースのスーパーインテンダント(グリーンキーパー)の皆さんに壇上にあがっていただき、コースコンディションに対するコンセプト、苦労話などの意見交換がなされた。

今回が初の試みだった『JGTOコースメンテナンスコンベンション』。翌6日(火)には、ジャパンゴルフツアーの提携コースでもある兵庫県の六甲国際ゴルフ倶楽部にてコース視察も行われ、よりエキサイティングなトーナメント作りを目指した充実の2 日間は幕を閉じた。

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