記事

フジサンケイクラシック 2012

細川和彦がホールインワンを達成

202ヤードの2番パー3で6番アイアンのティショットがカップに消えたのを見届けた瞬間に、脳裏に浮かんだ言葉は「昨日は蟻地獄にすっぽり。今日はカップにすっぽり」。

前日初日、18番ホールで左バンカーに入れたボールが蟻の巣穴にまさに「すっぽり」とはまり、救済を受けた場面がこの日は大会主催のサンケイスポーツの朝刊を、デカデカと飾ったばかりだった。

そしてその翌日には自身ツアーで2度目となるホールインワンを達成だ。
ホールアウト後にさっそく主催者からご褒美の10万円を受け取って、「俺の人生、大丈夫かな」と、苦笑い。
賞金を手渡した日枝久・大会会長も「いろいろやってくれるね!」と、言われたとおりでこのところ、良い意味で波乱続きの毎日だ。

今週は、実はもともと出場権がなかった。昨年はシード落ちを喫し、出場優先順位を決めるファイナルQTでもふるわず、今週は月曜日のマンデートーナメントからの出場を目指すつもりだったが、嬉しいキャンセル。

先週の「VanaH杯KBCオーガスタ」で3位につけて、「直近の大会で5位以内」の資格で権利を手にするという経緯もあって、良いこと続きだ。

「今日もまさか、入るとは!!」。
大会前日の水曜日には、ツアーに帯同する成瀬克弘トレーナーに、昨年9月に痛めた右膝の半月板に焼き鍼を打たれて、悲鳴をあげた。のたうつ痛みに耐えた甲斐もあった。

「明日も何か起きるかな」とワクワクと、「出来れば日曜日に、良いことないですか?!」と、ツアー通算9勝目の復活Vにも虎視眈々?!
「いえいえ、今の僕には1打も無駄に出来ない。出られるときに頑張って、シードに向けてコツコツと頑張りたい」。復活にかける41歳は、幸運続きにも浮かれない。

関連記事