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フジサンケイクラシック 2010

歴代覇者の弟、藤島征次が11位に浮上

尾崎兄弟につぐ、兄弟同一大会優勝へ。藤島家の末弟が挑んだ。この日はインスタートの17番でイーグルを奪って折り返すと、後半は4番から4連続。
4番で10メートルの長いチャンスを決めると、さらに難しい5番でもバーディを奪い、7番パー3では、「池を怖がらず振ったらピッタリついた」と、3メートルを沈め、本人もその気になった。

九州・熊本の藤島家と言えば、地元では有名なゴルフ一家。
姉の妃呂子さんを筆頭に、長男・豊和は2004年に、次男の晴雄が2006年に。そして、2007年にプロ転向を果たしたのが征次だ。

また長兄は、2008年大会のチャンピオン。当時は、征次も次兄とともに、最終日に会場にかけつけ兄の雄姿を見守った。

そのとき、ひそかに抱いた。「アニキがやれるなら、俺もやれる、と」。
この日の急浮上に、その思いをますます強くした。
「アニキも勝っている大会だし、何かあるかと」。

意識したとたん、力が入ったというわけではないが、あがり2ホールで“ダボ・ボギー”。8番はティショットを左林へ。出すだけの第2打はグリーンに届かず、アプローチも失敗した。
最終9番も、第2打を林に打ち込み、失速した。

尾崎家の長男・将司が大会6勝、次男の健夫が2勝は兄弟だけで計8勝を誇るのがこのフジサンケイクラシック。
それ以来の兄弟優勝を狙うにも、首位と7打差の通算1アンダーはやや厳しいが11位タイは、「意外と良い位置なので。思い切ってやりたい」と、今年は予選落ちを喫した兄のかわりに、自身初のトップ10入りを狙う。

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