新商品のテーマカラーに合わせて、目も覚めるような白のスーツ姿で登場した青木は、「どうです？　似合うでしょう」と、得意満面。
うんうんと、頷いていたファンも、今年御年70歳と聞いて驚愕。ハツラツとした笑顔に、なおさら引き込まれていく。

東京有明の東京ビッグサイトで行われている「ジャパンゴルフフェア２０１２」。クラブ契約先「テーラーメイド社」のブースで午後から行われたトークショーは、青木と、小林浩美・日本女子プロゴルフ協会会長という豪華な顔合わせに、駆けつけた満員の観衆の前で、青木節がうなった。

新商品のピーアールにも、説得力がある。
「僕はこのクラブで10ヤードは飛距離が伸びた」と、持つなりすっかり手に馴染んで、その手応えが強いからこそ、こんな言葉も出てくる。

「今年は、レギュラーツアーでの最年長予選通過を目指します」。
２００６年に、亡き杉原輝雄氏が68歳で樹立したツアー記録の更新。
「記録は破られるためにあるっていうけど、破るのは誰かっていうと、そこに到達した人間にしか出来ない。それを俺が出来たらいいなあ、と自分自身に期待してるんだ」。
それこそが、大親友であり、戦友であった“ドン”への何よりの供養である。

週が明けて、20日月曜日から沖縄で合宿をはる。「いつも言ってるように、まず体、技心。目標に向かっていくにはまず体力作り。いくら願望が強くたって体力がなければ、実現できないわけだからね」。底なしのパワーがみなぎった。

• 青木 功