開催コースのザ･カントリークラブ･ジャパン所属の富村真治は、通算3アンダーの11位タイだった。「優勝を目指して準備をしてきたのに、初日からパットが入らなくて苦しい」展開になってしまった。一緒に練習をしてきた、中学、高校の先輩でもある宮里美香からは「何、遊んでいるの。頑張れ」と激励のメールが届いた。これが富村には「プラスになって」最終日は3アンダー69をマークした。「惜しいところもあったけど60台をだせてよかった」と少し安堵したようだ。

昨年はファイナルクォリファイングトーナメント（ＱＴ）で53位と、思うような成績を出せず、今年はチャレンジトーナメントが主戦場になった。9月にチャレンジで1勝を挙げ、賞金ランキング4位に入った。「ＱＴにいかなくてもよくなって、正直うれしい」と素直に喜んだ。練習をつみ、お世話になっているゴルフ場にも少しは恩返しができた。

来年のツアーに向けて、オフは美香先輩のいるフロリダでトレーニングを積む予定だ。だが22歳の若者は貪欲だ。それよりも早く「もう今日から取り組んで行きたい」と準備を進めていく。もうすでに戦いは始まっているのだ。

• 富村 真治