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PGAチームが2位,LPGAチームは3位

井戸木鴻樹と室田淳
連覇を狙ったPGAチームは、ダブルス戦で渡辺司・羽川豊組が1番でいきなりトリプルボギー、その後もダブルボギー1、ボギー1とノーバーディに終わる乱調で、思うようにポイントを稼ぐことができなかった。午後のシングルスでもJGTOチームを追い上げることができず結局2位に終わった。キャプテンの室田淳は、素直に「JGTOチームのプレーは素晴らしかった」と勝者をたたえ、PGAチームについては「腕のほうは少し衰えてきたが、口のほうは達者になっている」と自虐的に褒め称えた。

羽川はこれまでテレビ中継の解説として「ずっと見ていたけれど、選手では初めて」と戸惑ったか。渡辺は「自分が足を引っ張った。昔のことは忘れてしまった」と思い出したくない様子だった。

一方、2年連続3位に終わったLPGAチームは、小林浩美会長が「結果的に3位だったが、佐伯キャプテンがみんなをうまくまとめてくれた」と佐伯三貴キャプテンの労をねぎらった。佐伯は「自分がキャプテンになって」から2年連続3位という成績に責任を感じているようだが、次回の雪辱に燃えていた。

初出場だった吉田弓美子、堀奈津佳、比嘉真美子はそれぞれ「3ツアーズに出るのが目標だった。負けるとこんなにも悔しいとは」(吉田)、「ダブルスが今年一番緊張した」(比嘉)、「楽しい一日でした」(堀)と大会の印象を語った。結果は3位だったが、ギャラリーから一番声援が多かったのはLPGAチームだった。改めて女子の人気の高さを示した形となった。

PGAチーム、LPGAチームはそれぞれ過去2回の優勝。選手は違口同音に「来年また戻って来たい」といった。再び各ツアーの代表選手に選ばれるように、来年の健闘を祈りたい。
  • 吉田弓美子と堀奈津佳

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