一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)が社会貢献活動の一環として、ゴルフをはじめるきっかけ作りを目的に、全国の小学校へスナッグゴルフ用具一式を寄贈していることから、ジャパンゴルフツアー選手会と連動して寄贈先の小学校へツアーメンバーを派遣して、訪れた選手自らがゴルフの楽しさや素晴らしさ、そして夢を持つことの大切さを子供たちに伝える目的で行っている取り組み、それが『ゴルフ伝道師』だ。
今回、スナッグゴルフ用具一式が寄贈された小学校は、宮城県名取市立相互台小学校だ。そして、『ゴルフ伝道師』として相互台小学校を訪れたのは2011年の『日本プロゴルフ選手権大会日清カップヌードル杯』でツアー初優勝を遂げた河井博大だ。
4年生の34名が参加したスナッグゴルフ実技講習。
待ちに待ったプロとのご対面に、子供たちはこれから始まる実技講習に胸を躍らせている様子。
スナッグゴルフ贈呈式が行われた後、実技講習が始まった。
まずは道具の説明だ。
通常のアイアンの役目を果たす“ランチャー”を説明した時には、プロが素振りを披露。“ビュン”“ビュン”という風切り音に子供たちは大興奮。
「僕たちもあんな音が出るのかな」
その後、パットの練習、チップショットの練習、ピッチショットの練習、フルショットの練習を行い、河井もクラブの握り方からスイングの仕方を指導しながら、時には一緒に楽しみながら声を掛けて回っていた。
パット練習とチップショットの練習では、チームに分かれてゲームを行い勝利チームには河井とのハイタッチのご褒美。
フルショットの練習では、河井がデモンストレーションとしてフルスイングを披露。プロのフルスイングに子供たちも大歓声。
最後に実技講習の締めくくりとして河井と子供たちとの実戦形式のミニゲームが行われた。河井に挑戦するのは恒例のプロとのじゃんけん大会を制したゆうとくん。2打のハンデをもらって河井と対決した。
ゆうとくんはお友達の声援を受け、ゆうとくんは4打でホールアウト。河井も4打でホールアウトした為、2打のハンデがあるゆうとくんが勝利した。
実技講習を終えた子供たちから「初めてスナッグゴルフをやってみて楽しかった、またやってみたい」と言う声を子供たちから聞いて河井も、
「みんな楽しそうやってくれていて嬉しかった。この中から一人でもプロゴルファー目指してくれる人がいればうれしいです」
河井が言うように数年後、今回の生徒たちの中からプロゴルファーが現れるかもしれない。