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Indonesia PGA Championship 2014
武藤も小平も、川村も・・・! 松村に負けじと頂点を目指す
4番は、残り240ヤードから5番ウッドで1.5メートルにつけて奪ったイーグルのほかにも、最後の18番パー5では、みごとピンまで6メートルに2オン成功。
改めて、「言ってもキリがないけど、あれも入れたかった」と、苦笑いだ。
また2番では、「フェアウェイが広いのだから。コースに向かって逃げずに行ったほうが、良いスコアになるのに」。分かっていても、ついスプーンを持つ安全策をとったことで逆にピンチを招いたことで、「まだまだ、コースの攻略が出来ていない」と、反省しきりで「そこから積極的に」と一気に弾みをつけて、リーダーボードを駆け上がってきた。
今年は、ミズノと新たにクラブ契約を結んで挑む新シーズン。勝負の年は、年頭から海外ツアーを駆け回り、試合感を切らさないようにと心がけてきた。「昨年はあまり良くなかったので。良いシーズンにしたいし、ミズノさんにも良いクラブを作ってもらったので、あとは自分が結果を出すだけ」と、最終日はもはや、頂点しか見ていない。
「優勝はマスト」ときっぱりと「チャンスだと思いますし、あと1日は狙います。明日も一生懸命追っかけます」と、残りの18ホールもひた走る。
また、武藤とともに6位タイにつけたのは、昨年に続くツアー2勝目を狙う小平智だ。昨年は、メジャーで初V。「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」で一気に5年シードを獲得したものの、終盤は息切れをした。特に9月からの連戦で、予選落ちゼロは評価出来るが、「あんなに連戦をしたのは初めてだったので」とバテバテだった。「予選を通過しても、40位とか50位で。後半は大きな賞金の大会で、思うような成績が出せなかった」と悔しくて、このオフはもっぱら体力強化に重点を置いてきた。
その分、打ち込みの時間は減り、今季のこのツアー初戦も不安の中で迎えたというが、2日連続の60台で、たちまち自信が戻ってきた。
「昨日、今日といいゴルフができているので、明日も良いゴルフが出来るのでは」と、良いイメージのまま最終日にも臨める。
そして武藤、小平に続く8位タイに浮上したのは川村昌弘。前日2日目に首位タイにつけた時松隆光(ときまつりゅうこう)とは同い年の20歳。このオフは、共に調整に励んできた大親友でもあり、ジュニア時代からの戦友でもある。“源蔵”と、古風な本名をもじった愛称で時松を呼びながら、「昨日は“ゲンちゃん”が頑張っているのでモチベーションが上がった」。
この日3日目は時松がオーバーパーを打って、順位を下げたのは残念だが最終日も互いに切磋琢磨で、頂点だけを目指して歩くつもりだ。