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新年のご挨拶
皆様には平素より、一般社団法人日本ゴルフツアー機構ならびに弊機構が主催、主管いたしますジャパンゴルフツアーに格別のご高配をいただき、厚く御礼を申し上げます。
昨シーズンを振り返りますと、「松山英樹選手に始まり、松山英樹選手に終わった」という印象があります。東北福祉大4年生という現役の大学生がプロに転向し、国内ツアー2戦目の『つるやオープン』で初優勝を遂げたことはゴルフファンを驚かせる大きなニュースとなりました。ルーキーにしてツアー4勝を挙げ、海外でも『全米オープン』10位タイ、『全英オープン』6位タイという素晴らしい成績を残し2013年のツアー賞金王に輝きました。
さらに、私どもが主催しております『日本ゴルフツアー選手権』で優勝した小平智選手、『長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ』優勝の薗田峻輔選手、『VanaH杯KBCオーガスタ』優勝のS・J・パク選手、『アジアパシフィックパナソニックオープン』優勝の川村昌弘選手、『TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central』優勝の藤本佳則選手、『HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦』優勝の呉阿順選手など、20代の選手の活躍が際立つ一年でもありました。
また『ゴルフ日本シリーズJTカップ』では、これまで優勝を期待されながら達成できずにいた宮里優作選手が、最終ホールの劇的なチップインパーで初優勝を遂げました。多くのファンの皆様から祝福をいただき、ツアー最終戦を見応えのある戦いで終えることとなり、いい年を迎えることができたと思っています。
2016年開催のリオデジャネイロオリンピックで、112年ぶりにゴルフが正式種目として復活します。2020年には東京でのオリンピック開催が決定しました。当機構では2013年1月から2月にかけて「JGTOゴルフ強化セミナーin宮崎フェニックス・シーガイア・リゾート“2016年リオデジャネイロオリンピックを目指して”」と題し、各専門分野の講師が講義や体力トレーニング、実技指導を行なうなど選手育成のための強化合宿を計3回実施しました。今年も同様に実施する予定です。
世界に通用する選手を育てていくということは、当機構の大きな使命の一つです。日本で育った選手が世界を舞台に活躍する姿、日本の男子ゴルフの強さ、存在感を日本のファンの皆様にぜひ見ていただけるよう、今後も継続して若手選手の育成を図ってまいります。また、そういう我々の期待に選手たちも応えてくれることを期待しています。
日本ゴルフツアー機構では、2012年より『挑戦と貢献』をスローガンに掲げ、選手は高い志を持って世界に挑戦すると同時に、プロゴルファーとして様々な形で社会に貢献する活動を行なっています。
東日本大震災の後に行なってきた被災者の方々に対する激励やイベントの開催、チャリティ活動、ジュニアゴルファーの育成、スナッグゴルフの普及活動などは、今後も継続してまいります。ゴルフは子供からお年寄りまで、誰もが楽しめる生涯スポーツです。同時にマナーやエチケットを身に付けることができ、ゴルフを通じての人格の形成、健康増進、社会人としてのつきあい方の基本を学ぶなど様々な効用があります。ゴルフの楽しさ、おもしろさをわかってもらえるような企画も進めていきたいと考えています。
このところ、景気回復の兆しが見えてまいりましたが、今年度は海外ツアーとの共同開催トーナメント2試合を含む24試合のツアートーナメントと、チャレンジトーナメント9試合の開催が決定しております(2013年12月13日現在)。このほかにも開催に向けて現在交渉中のトーナメントもございますが、決定次第、発表をさせていただく予定です。
最後になりましたが、役職員一同、ツアーメンバー共々、トーナメントの活性化と共にゴルフ界の発展に資することができるよう、組織や体制を具体的に見直し、総力をあげて取り組んでまいりますので、本年も引き続き御指導、御支援いただきますようよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人 日本ゴルフツアー機構 会長 海老沢勝二