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TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central 2013
薗田と小平! ホストプロの2人は永遠のライバル【インタビュー動画】
今年、新たな会場となる岐阜県のTOSHIN Golf Club Central Courseは毎年、オフに一緒に回る。2人とも勝手知ったるコースだが、それでも「僕らは冬から春にかけてしか回ったことがないので」。これほど仕上がった状態で、回らせてもらうのは初めてだ。
「距離はないけど、フェアウェイがタイトで、何よりティショットが鍵になる。クラブ選択にものすごく気を遣う」と、口を揃える。またグリーンの状態は、ジャンボも言ったように、薗田も小平も「とても硬く速く仕上がっていて、落としどころを見極めないと好スコアは望めない」と、やはり同時に気も引きしまる。
大会に賭ける思いもまた、どちらも引けを取らない。「いつもお世話になっている社長に恩返しがしたい」と、薗田はホスト試合で自身3勝目を、小平は課題の2勝目を睨む。
同い年の戦友は、「ジュニア時代からそうでしたがいつも、僕より先を行っていた」とは小平だ。
薗田は2010年に、当時としてはJGTO史上最速タイ記録となるデビュー5戦目のツアー初V。それから、1年遅れてプロ転向を果たした小平は今年、さらにその3年後の今年6月の「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」で、ようやく薗田と肩を並べたと思ったら、その翌月に薗田は、ケガからの復帰4試合目にして、ツアー2勝目を飾った。
「峻輔が常に僕の前にいて、僕がそれを追いかける。その構図はこれからもずっと変わらないと思う」と、小平は言う。いつも先んじる親友の存在は、ちょっぴり悔しいけれども、でもライバルがいてくれるからこそ、目標を見失わずに頑張れるというのも大いにある。
先週のコカ・コーラ東海クラシックでは、揃って優勝争いに絡んだ。5位タイで大会を終えた薗田に対して小平は、4番ホールのたった1ホールでOB2発を含む7オーバーの「11」を打って、29位に沈んだが、その大けがさえなければ、薗田と並んで終われたはずだった。
「ゴルフは決して悪くなかった」。もちろん、その瞬間は頭が真っ白でも、「バッグを担いでくれるキャディさんの為にも、1円でも多く稼ぐ」と貪欲に、難コースですぐに頭を切り替え、プレーに集中した。
「あれも良い経験」と、変に引きずることもなく、「先週に引き続いて調子は悪くない。やっぱり、次の2勝目が出来ないと本物じゃないので。早くもう1勝がしたい。それが今週ならば、最高ですね」と、ライバルにも追いつけ追い越せと、ご恩返しの2勝目を誓った。
薗田も「この大会は、3年前の1回大会で2位に入った思い出の試合でもある。今度は勝ちたい」と、リベンジの3勝目をもくろむ。