今年もミスターから直々に優勝杯を受け取る栄誉が巡ってきた。「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」は今年も、北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブで、熱い戦いを繰り広げる。

連覇を狙うのは、あの怪物も畏れた男。デビューから、早２勝でダントツの賞金ランク１位を走るスーパールーキー、松山英樹がジュニア時代に彼のプレーをして「韓国には、あんなに凄い選手がいるのか」と、ひそかに目を剥いたという逸材だ。

李京勲（イキョンフン）、21歳。昨年の今大会でツアー初優勝をあげたときはまだ、若干はたちの栄冠だった。

最終日は、12歳も上の先輩、金亨成（キムヒョンソン）を向こうに回して、堂々たる大接戦を制した。ルーキーの完全Ｖは、大会最多アンダーの記録更新にも、大物ぶりが漂った。

あの優勝を契機にさらなるレベルアップを求めてスイングを変えているといい、その途上にある今季はまだ２勝目にこそ届いていないが、２戦目のインドネシアＰＧＡ選手権では初日に首位。中日クラウンズ、ダイヤモンドカップではトップ10入りと、いつ来てもおかしくない状況だ。

さあ、日本が誇る怪物ルーキーと、相まみえる準備は整った。
今大会では、連覇を達成した選手には、優勝賞金３０００万円に加えて“連覇ボーナス”が贈られる。「ぜひ達成出来たら」。大会史上初の快挙に向けても、やる気満々だ。

• 松山 英樹
• 金 亨成